一夜漬け
今回の「一夜漬け」は試験勉強のことではなく、一晩漬けただけの浅漬けのことです。今は、漬け物は買ってくればすむから、みなさんの関心も薄いかもしれませんが、昔は、どの家庭にもよく登場していました。夕食後、残った野菜に塩をふり、昆布をちょんちょんと切って重しをしておくと、翌朝には、ほどよく味がなじんで恰好の朝ごはんの友に。本格的な漬け物のうまみこそありませんが、野菜の新鮮なおいしさが生きていて、パリパリ食べられるのが楽しみでした。白菜で作ってみませんか。1、2日目がおいしいので、その間に家族で食べられる量を目安にします。2人分なら350gほど。3cm幅にざく切りにし、ボールに(卓上漬け物器なら最高)、塩小さじ2と交互に入れ、種を取ってちぎった赤唐辛子1本、細切りの昆布5gを散らします。皿または水をはったボールで重しをして一晩おけばでき上がり。
※分量は2人分です。

この時期なら、ゆずの皮の細切りをちょっと散らして香りをプラス。小鉢に盛っていると、冬らしい一夜漬けだなとうれしくなります。