たいと豆腐のちり蒸し
今年も蒸し器が活躍したけれど、これを作らないことには、まだしまえません。それは、ちり蒸し。昆布の上に豆腐や魚をのせ、酒またはだし汁をかけて蒸したもので、蒸すうちに、昆布のうまみが魚や豆腐に移り、上品なおいしさが加わります。仕掛けは昆布だけ。なのに、この偉力! 1人前ずつ器に仕立てれば、見栄えがプロ級になるのも、ひいきの理由かな。今は昆布を持っていない人も、ちり蒸しのために購入する価値あり、です。たいの切り身1切れは、塩・酒各少々をふって10分おき、水気をふきます。5cm長さの昆布1枚を器に敷き、4つに切った豆腐1/4丁、たいを盛り合わせます。酒なら大さじ1/2~1、だし汁なら1/4カップをかけて、強火で7、8分蒸し、二つ割りにした生しいたけ1枚を添えてさらに、3分ほど蒸します。もみじおろしなどを薬味に、ぽん酢じょうゆでどうぞ。
※分量は1人分です。

昆布の上に材料を並べ、酒をふって蒸すだけ。おもてなしにも絶対喜ばれる、覚えてお得な和風料理です。今回は桜麩も散らしました。