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川津幸子さんのおうちごはんのヒント。

愛犬・コジローと幸せに暮らす料理研究家・川津幸子さんのおうちへようこそ! ここでは、定番&人気の簡単レシピや、旬の食材のことなど、料理の小さなヒントを、毎週、5つご紹介します。ぜひ、日々の食卓に役立てて♪

台所仕事

肉を焼いたあとは

今回、「豚肉のマーマレード煮」で、肉を焼いたあとの鍋に水を入れました。というのも、鍋の底には、香ばしい茶色の肉汁が焼きついています。実はこれは、貴重なうまみ。捨てるなんてもったいない。なので、これを溶かすために、水を加えて煮立て、しっかり煮汁に利用するのです。フランス料理で、デグラセ(déglacer)と言われる手法ですが、別にフランス料理に限らず、家庭料理にだって応用できるシーンはたくさんあります。たとえば、みなさんがよく作るカレー。「カレーの肉はしっかり焼く」でもご紹介しましたが、まずは肉をフライパンで香ばしく焼きます。そのあと、鍋の余分な油を捨ててから(大切!)、再び鍋を火にかけ、水大さじ2を加えます。ジューッと音がしますが大丈夫。へらなどでうまみをこそげ取り、煮汁に加えてみてください。個人的には、プロ気分が味わえる大好きな作業です。
※ソースの分量は4人分です。