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川津幸子さんのおうちごはんのヒント。

愛犬・コジローと幸せに暮らす料理研究家・川津幸子さんのおうちへようこそ! ここでは、定番&人気の簡単レシピや、旬の食材のことなど、料理の小さなヒントを、毎週、5つご紹介します。ぜひ、日々の食卓に役立てて♪

台所仕事

澄ましバターのこと

オランデーズソースでは、バターを溶かし、澄んだ部分だけを使いました。これは、澄ましバターといわれるものです。バターを溶かしてしばらく置くと、上に泡、中央に澄き通った黄金色のバター、底のほうに白い液体という3層になります。白い液体は、「乳漿(にゅうしょう)」といわれる水溶成分、たんぱく質などを含んでいます。だいたい全体の5分の1ほどで、100gのバターなら、20gほどが乳漿というわけ。実はこれがバターが焦げる成分で、澄ましバターはこれを除いた純度の高いものなのです。フランス料理では、「ブール・クラリフィエ」とよび、焦げにくいので、焼き色をあまりつけたくない料理などに使います。オランデーズソースもできれば、澄ましバターがおすすめですが、もちろんただ溶かしたバターでも大丈夫。ただしそのときは、ソースの仕上がりが少しゆるくなります。

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