柔らかな帆立てと歯ごたえのある長いも、食感の対比が楽しい。油揚げのうまみがご飯になじみ、味の深みが増します。
米はといでボールに入れ、たっぷりの水を加えて30分ほどおく。米のしんまでしっかりと水を吸わせることで、熱が伝わりやすくなり、ふっくらと炊き上がる。米が白くなったら吸水したあかし。ざるに上げて20分おく。
下味の材料を混ぜて帆立てにからめ、10分ほどおく。長いもをじか火でさっとあぶってひげ根を焼き、皮ごと縦半分に切ってから横に幅1cmに切る。貝割れは根元を切り、長さを半分に切る。油揚げは縦半分に切り、横に幅5mmに切る。
フライパンにサラダ油小さじ1を中火で熱する。帆立てを汁けをきって並べ入れ、片面のみ30秒ほど強火で焼いて取り出す。
土鍋に米と、塩小さじ1、水540mlを入れて混ぜ、昆布をのせ、油揚げ、長いも、帆立てを広げ入れる。ふたをして強火にかける。10~14分加熱して、ふたの穴から勢いよく蒸気が出て、ふたのすきまから粘りのある泡が出てきたらとろ火にし、さらに10分炊く。火を止め、ふたの穴に菜箸を差して蒸気を閉じ込め、10分蒸らす。昆布を取り出し、白ごま、貝割れを散らし、底から返すように混ぜる。
※土鍋は口径25cm前後、高さ8cmくらいのものを使用しています。土鍋の厚みによって、火の通りぐあいに差が出るので、加熱時間はあくまで目安に、蒸気の勢いや、ふたのすきまの泡の状態で判断してください。