大根おろし七変化
鍋物などの薬味として人気のひとつが、もみじおろし。大根の切り口に菜箸などで穴をあけ、そこに種を取った赤唐辛子を詰めて、おろしたものです。白い大根が淡く赤色に染まることから、もみじおろしの名がついています。ふぐ刺しなどでもおなじみですね。ただ、わたしはというと、初心者の頃、大根に赤唐辛子を詰めるところから四苦八苦した思い出があるので、大きな声では言えませんが、おろした大根に粉の赤唐辛子を混ぜる方法にしています。面白いのは、大根おろしは懐が深いこと。のりを加えれば、磯辺おろし、ゆずの皮のすりおろしを加えればゆずおろし、卵の黄身なら黄身おろしとなって、どんな相手でも受け止めてくれます。わさびでもおいしく、ゆずこしょう風味の大根おろしは、焼き魚にもよく合います。さらしねぎを加えたねぎおろしも、いけますよ。