里いもは下ゆでせず、あえてぬめりを残します。
いかのうまみたっぷりの煮汁がしっかりからみ、素朴な味わいの一品に。
里いもは上下を少し切り落とし、八角形になるように皮を縦にむいて、横に幅1cmに切る。ボールに入れて塩大さじ1をふり、ぬめりが出るまで手でしっかりともみ、流水の下でぬめりを洗い流してざるに上げ、ペーパータオルで水けを拭く。しょうがは皮をむいてせん切りにする。
いかは胴の中に指を差し込んで、わたと胴がつながった部分をはずし、内側にある軟骨を引き抜く。胴と足を持ち、足をゆっくりとひっぱりながらわたを引き出し、目の下に包丁を入れて足とわたを切り離す。胴は洗って水けを拭き、幅1cmの輪切りにする。足はつけ根にある丸い堅い部分(くちばし)を手で取り、2~3本ずつに切り分ける。さらに包丁の刃先で吸盤をこそげ取り、長いものは長さを半分に切る。
フライパンに煮汁の材料を入れて中火にかけ、煮立ったら里いもを重ならないように並べ入れ、いかを全体に広げてのせる。しょうがを散らし、水でぬらしたペーパータオル2枚を重ねて、全体をおおうようにかぶせる。再び煮立ったら弱火にし、18分ほど煮る。ペーパータオルを取り、木べらで全体を返してひと煮し、器に盛る。