いわしは熱いうちにたれに漬け、味をなじませます。大根おろしとともにきゅうりのすりおろしも添え、さっぱりとした後味に。
まな板に新聞紙を敷いて作業する。尾のつけ根から頭のほうに向かって包丁の刃先を動かし、うろこをこそげ取る。反対側も同様にする。えらの後ろに包丁を入れて、えらとともに頭を切り落とす。
腹を幅1cmくらい斜めに切り落とし、腹を開いて包丁の刃先でわたをかき出す。
ボールに水をはり、腹の中の血合いを指先でしごくようにして、よく洗う。きれいになったら、ペーパータオルで腹の中まで水けをしっかりと拭き取る。残った頭とわたは新聞紙で包んで処分する。
大根は皮をむき、きゅうりは両端を切り落として、それぞれすりおろし、かるく汁けをきる。いわしはP167「下ごしらえの基本」を参照して同様にし、身の両面に縦に浅い切り目を1cm間隔で入れ、小麦粉を薄くまぶす。バットに漬けだれの材料を混ぜ合わせる。
フライパンにサラダ油を高さ2cmくらいまで入れて中温(170~180℃。乾いた菜箸の先を底に当てると、細かい泡がシュワシュワッとまっすぐ出る程度)に熱し、いわしを入れる。おたまで油を回しかけながら7~8分揚げ、カリッとしたら、取り出して油をきる。
いわしが熱いうちに、【1】の漬けだれに入れ、全体にからめる。10分ほどおいて味をなじませ、器に盛って、大根おろしときゅうりのすりおろしをのせる。バットに残った漬けだれをかけ、万能ねぎを散らす。