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オレンジページ☆デイリー

2019.11.22

【編集マツコの 週末には、映画を。Vol.34】「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」


©Axel Films Production

こんにちは。ふだんは雑誌『オレンジページ』で料理ページを担当している編集マツコです。
ちょっと前に、「SWEET 19 BLUES」が加藤ミリヤの曲だと思っている若者を発見。
「アンタ安室ちゃんに謝んな! しかもリメイクだし」と言いたいのをぐっとこらえました。
でもカバーorリメイクだけで認識されている曲ってきっと他にもありますね。

今回紹介する『シティーハンター THE MOVIE 史上最香の作戦』も、僕はオリジナルを知らずしてリメイクを見ることになりました。リメイクどころか「海外での実写化」。
日本でアニメが始まったのは80年代。アニメの実写化だけでもハードルが高いのに、時代背景も違うし、ましてや国境を越えちゃったらどうなのかなあ……と正直かなり訝しい気持ちでいっぱいだったのですが。
結論:サイコーです……。 なぜか日本の80年代のノリとフランス人俳優の相性がよく、その日本語吹き替えが面白過ぎる……!


先ほど申し上げたように、オリジナルのアニメをきちんと見たことはないのですが、それでもシティーハンターは僕にとって特別な作品。
なぜって、TM NETWORKの「Get Wild」が主題歌だから。この曲をきちんと聴いたのは90年代、音楽を聴く年齢になってからだと思いますが、「何このカッコいい曲?」と衝撃を受けた記憶が。
リリース当時の87年はバブルの真っただ中だったはずなのに、都会の孤独を描いた歌詞と焦燥感さえ感じるイントロが素晴らしいですよね。まさしく「シティーハンター」にぴったりじゃないですか?

かの宇多田ヒカルさんが「邦楽で一番好きな曲はGet Wild」と何かのインタビューで答えていて、「分かってる! この人」と上から目線で思ったものです。さすが小室大先生……!
大好きな小室哲哉さんについてはいくらでも語れてしまうので、そろそろ本作の話に移ります。


マツコみたいにシティーハンターを初めて見る方のために。
冴羽 獠(フィリップ・ラショー)は法で裁けない悪と闘うために、ボディーガードや探偵を請け負う凄腕の「シティーハンター」。その相棒が槇村 香(エロディ・フォンタン)です。
新しい依頼人からの仕事は、香りを嗅いだ者を恋の虜にしてしまう「キューピッドの香水」を悪の手から守ってほしいというもの。なんかこういう設定、クレヨンしんちゃんの映画版みたいですね。

一流のスイーパー(始末屋)である獠は、大の女好き。その設定がいかんなく発揮されていて、少しでも好みの女の人を見つけたらナンパするなんて序の口で、自宅の壁に穴をあけて隣人女性を覗いたりと、やりたい放題です。
そんな獠に呆れ、不埒な行為に天誅を与える香。ハンマーで殴りかかるネタは、映画でも再現されています(笑)。
でも本当は獠のことが好きで……。ここに今回の「キューピッド香水」が絡んでくるベッタベタな展開が、いい。80年代っぽくていい!


当初、フランスでの実写化のニュースを聞いたとき、日本のシティーハンターファンたちの間には、不安の声が駆け巡ったそう。
そりゃそうですよね、ただでさえアニメやコミックの実写化はハードルが高いのに、ましてや外国でなんて。
結果的には、そんな不安を見事に吹き飛ばす完成度の高さなのです。オリジナルを知らない僕も、この違和感のなさにちょっとビックリしています。
思うに、この「シティーハンター」しかり、日本のアニメの登場人物ってたいていスラッと長身で、髪の色も様々で(金髪っぽい人もいる)どこか無国籍感がありますよね。
そこが、いろんな髪や肌の人がいて、かつ日本人と比べて身長がそこまで大きすぎないフランス人俳優たちとうまく合っているのはではないかと。
主役のフィリップ・ラショーはさすがに黒髪に染めてますけど(本当は白に近い金髪)。

そして何より、獠の大の女好き設定とか、香との80年代感満載の男女のやり取りが、フランス人がやると自然なんですよね。
例えばピンチに陥った香を獠が助けるシーン。礼を言う香に対し、「お前が家のカギ持ってるからな」とか、久々にこういう憎まれ口を聞いた気がします(笑)。


主演にして監督も務めるフィリップ・ラショーですが、彼自身が大のシティーハンターファン。子供のときにフランスで放送されたアニメを見て大好きになったそう。
実はこの方が主演&監督だと聞いたときから、相当面白いんじゃないかと期待していました。
というのも、このラショーさんは『真夜中のパリでヒャッハー!(原題:BABYSITTING)』『世界の果てまでヒャッハー!(原題:BABYSITTING2)』という最高にくだらなくて(ほめてます)最高に面白いシリーズを手掛けている人なので。エレガントなフランス映画のイメージを覆す、ゲラゲラ笑えるお騒がせコメディを作るのが本当に上手なんです。
ちなみに香の兄、槇村秀幸は麻薬組織に殺されてしまったという設定なんですが、過去の回想で一瞬だけ登場するんですね。演じるのはイケメン俳優のラファエル・ペルソナ!!
本当に一瞬の登場で、素敵なぜいたく使いに監督の本気を感じます。

クレヨンしんちゃんの映画版同様、事件は無事に解決してめでたしめでたし。また香がハンマーを持って獠を追い回す日常が始まる……コテコテの終わり方で良いのです。
そして……タンタンタン、タタタッタッタタン~♪ Get Wild  キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
まさかフランス版でも主題歌になっているとは……(涙)。皆さんGet Wildを聴くためにも劇場へ!


「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」  11月29日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
配給:アルバトロス・フィルム
© AXEL FILMS PRODUCTION - BAF PROD - M6 FILMS


【編集マツコの 週末には、映画を。】
年間150本以上を観賞する映画好きの料理編集者が、おすすめの映画を毎週1本紹介します。
文/編集部・小松正和

次回11/29(金)は「読まれなかった小説」です。お楽しみに!

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