第1回 休日課長が「一生作り続ける、基本のソース焼きそば」レシピとは? こんにちはこんばんは、休日課長です。この連載はひと言で説明すると、人のふんどしで相撲をとります。
私がとってもお世話になったレシピ本、小田真規子先生の名著『The基本200』の料理を作って、食べて、その素晴らしさを暑苦しく語る企画。本越しに、小田先生を感じます。先生、本日もよろしくお願いします。

第2回のおさらいレシピは「五目炒飯」です。炒飯に常につきまとう“パラパラ論争”。私はパラパラもしっとりも、どっちも好きなんですが、自分で作ると、どうしてもパラパラがむずしかった……。でも
『The基本200』が、そんな私のパラパラ人生を変えてくれました。これはだれが食べても「パラパラだ!」と言える炒飯が作れます。さっそく作りましょう!
「パラパラすぎる五目炒飯」のレシピ
【材料(2人分)】
ご飯※…… どんぶり2杯分(約400g)
卵……2個
焼き豚(かたまり)……80g
ねぎ……1本
生しいたけ(大)…… 3個
グリーンピース(冷凍)……大さじ3
塩 サラダ油 ごま油 しょうゆ
※ご飯はすぐに使うのではなく、ボールに移しておき、粗熱を取ります。熱いご飯を使うと、卵と混ぜたときに熱で卵に火が通ってしまうので注意!
「さましたご飯に卵を混ぜる」

溶き卵をまんべんなくからめて「6~7分」炒める。そうすると感動するほどご飯がぱらりとほぐれます。大切なのは、小田先生のレシピのままに作るということ。先生を信じ切る事が、このパラパラ炒飯のキモです。そして影の主役はしいたけ。しいたけ、すごいんです!
【作り方】
① 具材を切る

焼き豚は1.5cm角、ねぎは縦半分に切ったあと幅1cm、しいたけは石づきを切り2cm角に。しいたけは大きめに感じるけど、結果ちょうどいい存在感になります!
自信を持って2cm角でお願いします!

「立派だ……。ステーキにしても、豚バラ巻いて焼いてもうまいだろうなぁ」

「しいたけはこの大きさじゃないとダメ!」
② 粗熱を取ったご飯と卵を混ぜる
大きめのボールに卵を割りほぐし、粗熱を取ったご飯を入れてしゃもじで切るように混ぜます。均等に混ざったら、塩ふたつまみをさっと混ぜて。

「このとき、あつあつごはんだと卵に熱が入っちゃうんです。熱が入っちゃうと、
私の主観ですが、食感も味も落ちます。だから絶対にご飯はさましてから。こうするとうまく一粒一粒、均等に卵コーティングできます」
③ フライパンをしっかり熱し、具を炒める
フライパンにサラダ油とごま油を大さじ1ずつ入れ、中火で3分ほど熱し、焼き豚、ねぎ、しいたけを順に加えて野菜がしんなりとするまで炒めます。

「フライパンを3分、カンカンに熱するのお忘れなく。火の入り方が違う!」
④ フライパンにごはんを投入して炒める
具をフライパンの片方に寄せ、空いたスペースにご飯を入れる。具とごはんを広げるようにほぐしながら、ご飯がぱらりとするまで6〜7分炒める。

「最初はまったくパラパラになる未来なんて想像できないんだけど、5分くらいたつとしだいに乾いた音に。6〜7分で完全なパラパラに!」

「フライパン振りたい気分だから、振っちゃう! でも底からヘラでひっくり返すように炒めれば、振らなくても大丈夫!!」
⑤ 塩をふって、グリーンピース投入!
塩小さじ1/2を全体にふって、グリーンピースを凍ったまま投入。1分ほど炒めます。

「グリーンピース、どうしても嫌いだったらなくてもいいけど、あったほうが私は好き」
⑥ 風味の調整を
しょうゆ小さじ2~3と、ごま油少々を鍋肌から加えて、強めの中火で一気に炒め合わせて器に盛る。

「香りが一気に広がって……もー我慢できない‼」
「パラパラすぎる五目炒飯」完成!

「すーっ。猫吸いならぬ、炒飯吸いです。この美貌と香りで、ご飯3杯いける!」