前回 奥深い味わいに感動……手間がかかっても作りたい、基本の「ビーフシチュー」のレシピ【休日課長が挑戦】こんにちはこんばんは、休日課長です。この連載はひと言で説明すると、人のふんどしで相撲を取ります。私がお世話になったレシピ本・小田真規子さんの『The基本200』の料理を作って、食べて、その素晴らしさを暑苦しく語る企画。『The基本200』越しに、小田先生を感じます。
小田先生、本日もよろしくお願いします。
第12回のおさらいレシピは
「ほうれん草の白あえ」です。
ほうれん草を使ったつけ合わせといえば、煮びたし、ごまあえですが、白あえもレパートリーに加われば、味的にも見た目的にも、グッと献立の幅が広がります!
「ほうれん草の白あえ」のレシピ
【材料(3~4人分)】
ほうれん草……1/2わ(約150g)
〈あえごろも〉
木綿豆腐……1/2丁(約150g)
白練りごま……小さじ2
みそ(あれば白みそ)……小さじ2
砂糖……大さじ1
しょうゆ……小さじ1
塩……少々
しょうゆ
塩
あえごろもをなめらかな口当たりに仕上げるためのひと手間!
白あえで大切なのはなんといってもその食感! 口当たりがなめらかなあえごろもを作るのがポイントです! 『The基本200』のレシピであえごろものコツと味つけを覚えれば、他の青菜にも応用がきくのでぜひこの機会にマスターしましょう!
【下準備】
・ほうれん草は根があれば切り、茎の根元に1㎝ほど切り込みを入れる
・豆腐は4等分に切る
・ボールにたっぷりの氷水を用意する
・小さい器にしょうゆ小さじ2、水大さじ2を入れてよく混ぜ合わせ、下味用の調味料を作る
【作り方】
①ほうれん草をゆでる
口径約20cmの鍋に、高さ5~6㎝水を入れて強火にかけ、沸騰したら塩大さじ1を加えてひと混ぜする。ほうれん草を根元から立てて湯に入れ、そのまま3秒ほどおいてから、菜箸で押さえて全体を湯に浸す。再び沸騰するまで30~40秒ゆで、菜箸ですくい上げて氷水にとる。
「わりとさっとゆでるイメージですね」
「やっぱ野菜と氷っていいよなぁ、きれいだよなぁ」
② ほうれん草に味をつける
ほうれん草を菜箸でさっとほぐし、水がぬるくなってきたら、新しい氷水に取り替える。
ほうれん草を1/2量ずつ、根元をそろえて束ね、手でしっかりと握って水けを絞り、バットに並べ入れる。下準備で作った下味用の調味料を回しかけ、ほうれん草の上下を返して下味をからめる。
「下味大切! 味に奥行きが出ますからね」
③ あえごろもを作る その1
ペーパータオルを2枚重ねてまな板にのせ、豆腐を並べる。ペーパータオルで豆腐を包み、表面の水けを取ってから、ボールの上にのせた万能こし器に入れる。
「これが口当たりをなめらかにするポイント! このひと手間で口当たりと味の感じ方が変わります!」
④ あえごろもを作る その2
別のボールに練りごまを入れ、スプーンでぐるぐると練り混ぜる。
なめらかになったら、豆腐以外の残りのあえごろもの材料を順に加え、そのつどよく混ぜ合わせる。最後に豆腐を加え、まんべんなく混ぜ合わせる。
「『The基本200』によると〈先に練りごまだけを混ぜることで、空気に触れてごまの香りが立つ〉とのこと。混ぜる順序はしっかり守りましょう!」
⑤あえごろもとほうれん草を合わせる
下味をつけたほうれん草の汁をかるく絞り、長さ5㎝に切って、手でほぐしながら④のボールに加える。菜箸で混ぜ合わせて、あえごろもを全体にからめ、器に等分に盛る。
「白と緑がさわやかですね!」
基本のほうれん草の白あえが完成!
「なめらかなあえごろもが上品。おいしそう……」
いざ、実食!
では、いただきます!
「甘めかと思ったけどちょうどいい、やさしい味」
「豆腐うまいな……」
「しみじみするおいしさ。グッときますね」
やはり最高のなめらかさです。そして見栄えもいい。豆腐とほうれん草の味を存分に楽しめる味つけなので、いろんな豆腐、ほうれん草で試してみるといいと思います! おいしい豆腐であればあるほどおいしくなるレシピ。さすが『The基本200』。
あとがき
そろそろ暖かい日もあったり、春の予感がしてきましたね!
そんななか、ぜひ食べていただきたい逸品です。なんつったってほうれん草の旬は今なので、ほうれん草の味を楽しめるこのレシピはもってこいです。
これ一品だけ作っても、全然酒のアテとして成立しちゃう。
よくかんで、豆腐の味、ほうれん草の味をじっくり堪能する時間、とてもぜいたくです。
若いときはこの魅力わかってなかったなぁ。年をとるのもいいもんですね。
小田先生、本日もごちそうさまでした!
今回使った「ふるさと納税返礼品」
「田原本町の鎌田ファームで育てた奈良県産 大和大鉄砲大豆使用 大鉄砲豆冨詰合せ 5種類」
奈良県産の大豆
「大鉄砲」を使った、4種の豆腐と豆乳のセット。
地元のレストランや料亭でも重宝されている逸品です。
この返礼品の詳細はこちら!「大和大鉄砲大豆使用 大鉄砲豆冨詰合せ 5種類」
休日課長
1987年生まれ、埼玉県出身。「ゲスの極み乙女」「DADARAY」「ichikoro」「礼賛」の4バンドのベーシストとして活躍。音楽活動の合間にTwitterやInstagramに日々の自炊写真をアップしている。妄想の彼女へ向けてのメッセージがおもしろいと評判に。2020年に著書『ホメられるとまた作りたくなる!妄想ごはん』(マガジンハウス)を出版、21年に同書が原案本としてドラマ化された。 Instagram:
@kyujitsu_kacho Twitter:
@eninaranaiotoko