前回 理想の「五目炊き込みご飯」のレシピに挑戦。あまりのおいしさに休日課長がうなる! こんにちはこんばんは、休日課長です。この連載はひと言で説明すると、人のふんどしで相撲を取ります。私がお世話になったレシピ本・小田真規子さんの『The基本200』の料理を作って、食べて、その素晴らしさを暑苦しく語る企画。『The基本200』越しに、小田先生を感じます。
小田先生、本日もよろしくお願いします。
第9回のおさらいレシピは
「しょうが焼き」です。
超人気メニューですよね。
私がしょうがを好きになった入り口は「しょうが焼き」です。
考えてみれば、「しょうが焼き」というメニュー名、主役である豚が完全にはじかれてる。
そのくらいしょうがの存在感が絶大ですし、こんなにしょうがが主役でかつ抜群の知名度を誇る料理はないですよね。
なもんできっと豚さんも、しょうが焼きに関しては許してくれてるんじゃないかと思います。
その余裕な感じがかっこいいですねぇ。
そんなしょうが焼きを『The基本200』ではどう演出するのか。お楽しみに!
「しょうが焼き」のレシピ
【材料(2人分)】
豚肩ロース薄切り肉……250g
玉ねぎ……1/2個
キャベツのせん切り……適宜
〈たれ〉
しょうがのすりおろし……2かけ分(約40g)
しょうゆ……大さじ1と1/2
みりん……大さじ1
塩
酒
小麦粉
ごま油
肉に加えるひと手間で、たれのからみが格段にアップ!
しょうがと豚肉が一体になることがおいしいしょうが焼きの肝。となると大切なのは豚肉の下ごしらえになります。しょうがだれと豚肉がからまった味を妄想しながら下ごしらえすると、ちょっとした作業もワクワクするものがあると思います。ぜひ完成形を妄想しながら作ってみてください!
【下準備】
・玉ねぎは、繊維に直角に幅7~8mmに切る。
・小さい器にたれの材料を入れ、よく混ぜ合わせる。
【作り方】
①豚肉の水分を取る
豚肉はバットに並べ入れる。塩小さじ1/5(ふたつまみ)をふり、酒大さじ1を回しかけて、そのまま10分ほどおく。ペーパータオルをのせて手で押さえ、表面の水分を取る。
「豚ちゃんたっぷり! おお、水分けっこう出てるな~」
② 豚肉に小麦粉をふる
豚肉に小麦粉小さじ1を手で少しずつ、まんべんなくふりかける。
「こうすると、
たれがからむようになるんだよな~」
③ 豚肉を焼きつける
フライパンにごま油大さじ1を中火で熱し、豚肉をできるだけ重ならないように並べ入れる。肉の色が半分くらい変わるまでそのまま2分ほど焼きつける。
「並べたらいじらずに2分間ほど放置です。この後玉ねぎを入れて炒め合わせるのでここは我慢です!」
④玉ねぎを投入し、炒め合わせる
玉ねぎをほぐしながら加え、菜箸で肉の上下を返す。全体に油が回って、玉ねぎの表面が透き通るまで、さらに2分ほど炒め合わせる。
「この段階で豚肉に完全に火が入るように炒め合わせます!」
⑤しょうがだれを入れ、 汁けがなくなるまで炒める
下準備したたれをもう一度混ぜてから全体に回し入れ、強めの中火にする。
絶えず混ぜながら1分ほど炒め、汁けがほとんどなくなったら火を止める。
「菜箸から伝わる肉の感触がぶるんぶるん! こりゃうまいぞ!!」
器に盛り、キャベツを添える。
基本のしょうが焼きが完成!
「このキャベせんも、憎い演出してる!!」
いざ、実食!
それでは、いただきます!
「豚ちゃんがぶりん! としてておいしいなぁ! たれもよくからんで……たまらない! 白ご飯ください!」
豚ちゃんの状態が最高で、しょうがだれもしっかりからんでいて……やっぱり最高のレシピです。豚ちゃんの水分を抜いてから小麦粉まぶすことで、たれとのからみはもちろん、表面をしっとりとさせつつ内側はしっかりとお肉の味が立っている。たれがまたこれ。砂糖を使ってないのもあって、味がキレッキレ。豚の脂とのからみがいい。あと、あまり触れなかったけど、玉ねぎがなくちゃやっぱダメですね。最強のバイプレーヤー。辛みは感じないが、気持ちシャキッと食感があるくらいが好き。レシピどおり、繊維に直角に切ることで辛みがうまく抑えられてる。味や食感など、いろんなことがちょうどいいあんばい。うまい! さすが 『The基本200』レシピ。
あとがき
「しょうが焼き」は大好きなのでよく作るんですが、そういうメニューであればあるほど、おいしい基本のレシピがしっかり自分の中にあるといいと思います。一生の友です。
一回基本を覚えちゃえば、あとはいろいろアレンジを楽しんでも。
たとえば玉ねぎの切り方でも印象が変わったりするわけでして。今回は辛みを逃がして甘みが立つようにすべく繊維を断つように切ってますが、日によって辛みが欲しかったりすると、くし形りにして玉ねぎを炒める時間を少し縮めたり。
ごまを入れたり、きのことかを入れても楽しい。
もしいろいろやってるうちに迷子になったらまた、このレシピに戻ってくればいい。
「しょうが焼き」の実家みたいなレシピです。
小田先生、本日もごちそうさまでした!
次回もお楽しみに!
今回使った「ふるさと納税返礼品」
さとふる「朝日豚肩ロース肉(焼肉用)1.1kg」きめ細かな肉質と、豚肉特有の臭みがない、新潟県関川村の自慢のブランドポーク朝日豚。
焼き肉用ですが、しょうが焼きにもぴったり!
休日課長さんも大絶賛した豚ちゃんです。
この返礼品の詳細はこちら!朝日豚肩ロース肉(焼肉用)1.1kg
休日課長
1987年生まれ、埼玉県出身。「ゲスの極み乙女」「DADARAY」「ichikoro」「礼賛」の4バンドのベーシストとして活躍。音楽活動の合間にTwitterやInstagramに日々の自炊写真をアップしている。妄想の彼女へ向けてのメッセージがおもしろいと評判に。2020年に著書『ホメられるとまた作りたくなる!妄想ごはん』(マガジンハウス)を出版、21年に同書が原案本としてドラマ化された。 Instagram:
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