【保存版】ひな祭りに!身はふっくら、出汁は濃厚。寿司屋の『はまぐりのお吸いもの』
この連載では、寿司屋ならではのテクニックを交えながら、家庭で作りやすいレシピをご紹介しています。
今回は、ひな祭りにも作りたい【はまぐりのお吸いもの】!

ちょっとしたコツでワンランク上の仕上がりになりますよー!
では、さっそく作って行きまーす!
▶海鮮ちらし寿司もぜひいっしょに作ってみてね
【其の一】
水からじっくり煮出すべし!
はまぐりのおいしいだしをとるには、「温度の上げ方」が肝心。水から入れ、弱火でじっくり温めることで、はまぐりの濃厚なうまみを引き出します。急いで強火で煮立たせてしまうと、雑味が出たりうまみが充分に出きらなかったりするので、慌てずゆっくり煮出しましょう。
【其の二】
殻が開いたら取り出すべし!
貝類は火を通しすぎると、身がギュッと縮んで堅くなってしまいます。殻がパカッと開いた瞬間が、最もふっくらと柔らかい食べごろ。開いたものから順にお椀やバットに取り出しておきましょう。
野本流『はまぐりのお吸いもの』のレシピ
材料(2人分)
はまぐり(小)(砂抜きしたもの)……6個
(▶砂抜きする場合はこちらと同様に行う)
昆布(3×3cm)……1枚
酒……大さじ2
薄口しょうゆ……小さじ1
塩……小さじ1/8
三つ葉……2本
作り方
(1)
はまぐりは水をはったボールに入れ、殻と殻をこすり合わせて洗い、水けをきる。鍋に昆布と水400mlを入れ、30分以上おく。三つ葉は3~4cmの長さに切る。
(2)
(1)の鍋に酒、はまぐりを入れて弱火にかける。沸騰直前で昆布を取り出す。
はまぐりは口が開いたら取り出す。
途中アクを除き、薄口しょうゆ、塩を加えて味をととのえる。
(3)
お椀にはまぐりを入れ、(2)の汁をそそぎ、三つ葉を散らす。
野本流【はまぐりのお吸いもの】のでき上がり!
シンプルだけど、はまぐりのおいしさを存分に楽しめるお吸いものです!
今回は少し小さめのはまぐりで作りました。
大きなはまぐりもおいしいですが、お吸いものは少し小さめのはまぐりを多めに入れて作ると、いいおだしが出ますよ。
はまぐりは縁起もよく、お祝いの席にぴったり。ひな祭りの食卓に、ぜひ作ってみてくださいね。
谷中松寿司の旬ネタ
最後に松寿司の旬ネタをご紹介!
今回は【氷魚】です。
氷の魚と書いて【ひうお】と読みます。
主に琵琶湖でとれる今が旬のあゆの稚魚です。
釜揚げなのでふわっとした柔らかい食感。小さいのであゆの味がしっかりあるわけではないですが、風味をほのかに感じます。
松寿司では山椒とオリーブオイルをかけておつまみでお出しします。今の時期しか食べられない旬の味です。
さて、本日も最後までお読みいただきありがとうございました!
次回の更新は2026年3月27日(金)「若竹煮」です。

野本やすゆき
料理家、谷中で80年続く「谷中松寿司」三代目店主。
大学卒業後、調理師学校に通い、調理師免許を取得。家業の寿司店で修業するかたわら、フードコーディネータースクールに入校。卒業後、同校講師を経て独立。
料理家、寿司屋の二刀流で料理雑誌へのレシピ提供、テレビ番組や広告のフードコーディネートなど、食にかかわるジャンルで幅広く活躍中。
YouTube:野本やすゆきチャンネル
Instagram:nomotobase
谷中松寿司:yanakamatsusushi
あわせて読みたい
写真・文/野本やすゆき プロフィール写真/吉澤健太

















