
2時間でできる!寿司屋三代に伝わる自家製『さばのみりん干し』まさかの扇風機で⁉

今回は【さばのみりん干し】です!野本家に三代伝わる手作りみりん干しです。父はよくさんまで作っていました。今回はそれをご家庭でも作りやすくし、さばで作ります!みりん干しなんて干す場所ないよ……そんなことを思ったあなた! 今回は扇風機を使って干すのでとっても手軽に作れます!
少しずつ涼しくなってきましたが、まだ扇風機をしまわないでくださいね(笑)


【其の一】
みりん1:しょうゆ1の黄金比で漬けるべし!
迷ったら「1:1」、これが間違いのない黄金比です。みりんとしょうゆを同量で合わせるだけで、甘さと塩けのバランスが絶妙になり、さばのうまみを引き立ててくれます。野本家では代々この比率で作りつづけてますよ。
【其の二】
家庭では扇風機で干すべし!
みりん干しといえば、天日干しを思い浮かべるかたも多いはず。でもじつは、室内では扇風機を使うのがおすすめ。風をしっかり当てることで余分な水分が抜け、短時間でもうまみが凝縮されますよ。
野本流『さばのみりん干し』のレシピ
材料(2人分)
さばの切り身(三枚におろしたもの)……1尾分(280g相当)
みりん……1カップ
しょうゆ……1カップ
作り方
(1)容器にみりんとしょうゆを入れる。
(2)
ペーパータオルでさばの水けをしっかり取る。
さばを(1)に加えて、ラップをぴっちりと密着させ、冷蔵庫で30分漬ける。
途中15分ほどたったところで1回、さばの上下を返す。
(3)
さばを取りだし、ペーパータオルで余分な汁けをしっかり取る。バットなどで受けたざるに並べる。
(4)
室内で扇風機の風を強モードで当てながら、2時間干す。
途中何度か返して干す。表面が乾いたら完成です。
(5)
両面焼きの魚焼きグリルにさばを並べ、中火で8〜9分焼く。
※片面焼きグリルの場合は身のほうから焼き、それぞれ4~5分焼く。
扇風機で干す【手作りさばのみりん干し】のでき上がり!ラップで包んで冷蔵庫で4~5日保存できます。冷凍の場合は、1か月ほどで食べきりましょう。
焼いたさばをほぐしてお茶漬けなんかにしても最高です!
ぜひ秋さばで作ってみてください!
谷中松寿司の旬ネタ
最後に松寿司の旬ネタをご紹介!
今回は【さんま】。みなさんご存じの秋の味覚さんまです。
今年は出始めから脂ののった大きなサイズのさんまが出回り豊漁です。
ここ数年はあまりお店では出してなかったのですが、今年はにぎりはもちろん、おつまみにしたりいろいろな形でお出ししたいと考えております。
さて、本日も最後までお読みいただきありがとうございました!
次回の更新は2025年10月10日(金)「さんまの炊き込みご飯」です。

野本やすゆき
料理家、谷中で80年続く「谷中松寿司」三代目店主。
大学卒業後、調理師学校に通い、調理師免許を取得。家業の寿司店で修業するかたわら、フードコーディネータースクールに入校。卒業後、同校講師を経て独立。
料理家、寿司屋の二刀流で料理雑誌へのレシピ提供、テレビ番組や広告のフードコーディネートなど、食にかかわるジャンルで幅広く活躍中。
YouTube:野本やすゆきチャンネル
Instagram:nomotobase
谷中松寿司:yanakamatsusushi
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写真・文/野本やすゆき プロフィール写真/吉澤健太