【長谷川あかりさんレシピ】鶏胸が驚きのしっとり感『レモンバター香るチキンソテー』
ちょうどよく火が入った鶏胸肉は、柔らかくてジューシーで、あっさりした味わいの中にもうまみがあっておいしいですよね。私は、もも肉より好きかも。こんがり焼いた<ソテー>のよさがありつつも食感はしっとりと仕上げるために、皮なし・350gの鶏胸肉で何度も試して見つけたレシピがこれです。表面を焼きつけてから酒と水で蒸し焼きにし、汁ごと袋に移して余熱調理。バターとレモンが香るたっぷりの汁けで、熱と味が鶏肉にまんべんなくいきわたるようにするのがポイントです。
『チキンソテー』のレシピ

しっとり柔らかく仕上げるために袋に入れて余熱で火を通します。
材料(2人分)
鶏胸肉(大・皮なし)……1枚(約350g)
〈A〉
レモン(国産)の輪切り……2枚
塩……小さじ2/3
ブロッコリー(小)……1/2株
塩
小麦粉
バター
料理酒※
※料理酒ではなく清酒を使用する場合は、塩少々をたしてください。
作り方

(1)鶏肉の下ごしらえをする鶏肉は室温に20~30分置く。両面にフォークで穴をあけ、塩ひとつまみをふって小麦粉小さじ2をまぶす。耐熱の保存袋またはポリ袋に〈A〉を入れて袋の口を開いておく。

(2)焼く直径22cmのフライパンにバター15gを熱し、(1)の鶏肉を中火で3分焼く。返してさらに1分焼く。料理酒大さじ3、水1カップを加え、ふたをして弱めの中火で8分(鶏肉が250~300gの場合は6分30秒~7分)蒸し焼きにする。ふたを取り、鶏肉に汁をかけながら強火で1分ほど煮つめる。

(3)袋に入れて余熱調理する
(1)で準備しておいた袋に汁ごと熱いうちに入れ、空気を抜いて口を閉じ(やけどに注意)、15分ほどおく。塩少々を加えた熱湯で小房に分けたブロッコリーをさっとゆでて水けをきる。鶏肉を食べやすい厚さに切ってブロッコリーとともに器に盛り、漬け汁のレモンを1枚ずつのせて漬け汁適宜を回しかける。


ブロッコリーのゆでおき
1株分を一度にゆで、冷蔵保存しておくと便利です。肉料理のつけ合わせにも、パスタやサラダに加えても。かためにゆでて水けをしっかりときり、つぼみの部分もかるくにぎって水けを絞って。冷蔵で2~3日保存可。

料理家、管理栄養士。雑誌やWEB、食品メーカーなどに幅広くレシピを提供。自身のSNSで数多くのレシピを紹介し、発見のある組み合わせと手軽なレシピが大好評。オレンジページ&オレンジページnetの連載をまとめた書籍『長谷川あかりの「あたらしい」きほんの料理』(小社)が2026年1月末に発売予定!
X:@akari_hasegawa

オレンジページ刊(『長谷川あかりの「あたらしい」きほんの料理』)

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料理/長谷川あかり 写真/大森忠明 スタイリング/久保田朋子 取材・文/加藤洋子



















