ひっくり返す
焼いたら粗熱を取って3時間以上冷蔵庫に入れます。りんごと砂糖とバターだけでどうして固まって切り分けられるのかというと、煮つまった焼き汁にはペクチンの粘性があるから。
冷やすことによってしっかりと全体が固まるのですが、冷やしただけだと型から抜けません。型から抜く前に湯せんにかけて表面だけを温めてゆるませます。

傾けて全体がゆるっとすべるようになったら湯せんから引き上げます。

あらかじめ焼いておいたタルト生地をかぶせ、バットを当ててひっくり返す。

かるくたたいて1分ほど待ってから型をはずします。(重力で自然と落ちてきます)。
少しくらいくずれても大丈夫。へらなどで形を整えて冷蔵庫で1時間ほど冷やします。
店では待ちどおしくされているお客さまもたくさん! 時間がないときは冷凍庫で15分ほど急冷します。

しっかりと冷やし固めた状態。でき上がりです!
タルト生地
土台となる生地は、以前連載で紹介した「
いちじくのタルト」の生地を使います。
タルト生地1回の分量でタルトタタンの土台が2台分でき、ひとまとまりにした生地を半分にして使います。残った半分はラップに包み、保存袋に入れておけば1カ月ほど保存可能です。
タタン本体の焼き時間、冷やし時間がたっぷりあるので、その間に作ってください。
次のページでは詳しいレシピを紹介します。