close

レシピ検索 レシピ検索
調理室池田 店のテーブル 家のテーブル

調理室池田「季節の特別企画・夏の果実をふんだんに」vol.2 いつもの料理を作るようにタルトを焼く

2024.07.19

お菓子を作るなんて大変だ、と思う人はたくさんいるでしょう。道具をそろえなければいけないとか、材料も一からそろえなければいけないとか。たしかにバターやアーモンドパウダーがしょうゆや玉ねぎのようにどの家にも常備されているかといえば、そうではないし、初めて作るとなるとそれはもちろん大変でしょう。

でも日々の食事の締めくくりに、あるいはひと息つきたいときに何かちょっとした楽しみがあることは、小さくても思いのほか大事なことだと思っています。

そうしたデザートはもちろん買ってきたものでもいいけれど、もう少し自分に合っていて、もっとなじんだものがあればいいとも思うのです。 時間がない中で食事の支度をするのもやっとなのに、そのうえデザートまで作れるのか、という話なのだけれど、そうした望みをかなえるべく、少しずつ取り組んできたものが、今の店のメニューとなっています。
店では何種類もケーキを作り、毎シーズン新作に挑むわけですが、家庭で作るお菓子は、そんなにバリエーションはいらないと思っています。家族がもううんざりするくらい食べ慣れたもの、というか作り慣れたレシピを持っているとよくて、たとえるなら「うちのカレー」 とか「いつものから揚げ」と同じくらいの感覚で作れるレシピです。私の場合、それはタルトなのかもしれません。

タルトのレシピは基本は一つなのですが、作り慣れたレシピほどバリエーションができるもの。季節の果実を取り入れるのはもちろん、お酒も果実に合わせて替えたり、お砂糖を自分好みに混ぜたり。それから粉だって替えることができるでしょう。作り慣れることで、自分らしさや家庭の味ができ上がるのは料理もお菓子も同じなのです。
チェリーにはキルシュ、ブルーベリーにはグランマルニエと使い分ける。 初めてなら使い勝手のよいラムがおすすめ
チェリーにはキルシュ、ブルーベリーにはグランマニエと使い分ける。 初めてなら使い勝手のよいラムがおすすめ
タルトは生地をやすませたりする時間が必要なので、これだけを作ろうと思うと時間がかかるかもしれません。でも作業がいくつかのパートに分かれているので、何かの合間に少しず つ作業かを進められ、かつストックしておけるのがいいところです。 

今回紹介するタルトは型を使わず、果実やクリームをそのまま包み込むように手で形を作ります。クリームがあふれたりすることもありますが全然気にしないこと。

使う果実は何でもいいし、少量ずつ何かを組み合わせてもいい。今回はいちじくを基本のレシピとして、チェリー、それからブルーベリーとルバーブを合わせた 3 種を作りました。果実のなかには少し下処理をしたほうがおいしいものもありますが、いちじくやブルーベリーはそのまま使えます。
まずはタルト生地とアーモンドクリームを覚えてください。生地をねかすタイミングは1回のみで、そのタイミングで冷凍保存することもできます。冷蔵でも冷凍の場合でも薄くのばしてねかすことがポイントで、次の作業性がよくなります。 

アーモンドクリームも冷凍できるようですが、解凍するのに時間がかかるので私はそのつど混ぜています。冷蔵でも2日間は保存可能です。 なんといっても焼きたてはおいしい。少しだけ段取りを頭に入れて、料理を作るように。さあ作ってみましょう。 
次のページでは詳しい作り方を紹介します。

料理・文/池田宏実 撮影・スタイリング/池田講平 編集/小林

関連タグでほかの記事を見る

SHARE

ARCHIVESこのカテゴリの他の記事

TOPICSあなたにオススメの記事

記事検索

SPECIAL TOPICS

オレンジページ 10/17号増刊「Suicaのペンギン スマホショルダーバッグ グレー」

最新号

2024年10月02日発売

詳細・購入はこちら

バックナンバー

Fujisan.co.jp 雑誌のオンライン書店で定期購読をする


RECIPE RANKING 人気のレシピ

PRESENT プレゼント

応募期間 
2024/10/2-2024/10/22

ロゼット 洗顔パスタとボディミルク プレゼント

  • #美容

Check!