しじみだしでとったスープによるうまみ満点の自作カレー。冷凍しておき、朝食に食べることも。インスタグラムより
――すごい、当初のねらいどおりですね。それが、彼女ができるまでには至らずなので、本当のねらいははずれてるんですよ。今もはずれつづけています(笑)
――今後に期待しましょう(笑)。カレーは、お店に食べに行くのもお好きですよね? それも当時からですか?そうです。いろいろなお店を食べ歩いて、研究していました。大好きな店が何軒かあって、その味に近づけたいな、と。
東小金井駅にある「
サイのツノ」というお店のカレーが大好きなんです。
カレーは4種類しかない店で、それが全部、抜群にうまい! シンプルで深みがすごくてやばい! 何が入っているかわからないような、具材が溶け込んでるタイプのカレーが好きです。
リスペクトする東京・東小金井「サイのツノ」のカレー。まろやかグリーンのハーフに彩り野菜トッピングバージョン。インスタグラムより ――ご自身の著書(『妄想ごはん』)でも、ご紹介されているお店ですよね。すごくおもしろそうなお店です。ほかにおすすめはありますか?大阪の「カルダモン.」のカツカレーも好きです。カツカレーって後半になるにつれて、飽きてきませんか? 雰囲気ものというか、勢いで頼んじゃって、最初はすごくおいしくてうれしいんだけど、だんだんころももブヨブヨになってきて重く感じてしまう。
でも、カルダモン.のカツカレーは違うんです。
その後にラーメン食べられるくらい軽い。実際、食べに行きますし、この前はとり天うどんも食べに行ったくらいです。
――カツカレーの後にとり天うどん……さすがですね。カツカレーなのに軽いんですよ。まずころもがサクッじゃなくて、カリカリ。カレーがかかっても最後までカリッと感があるんです。お肉もきちんと処理されていて油がキツくないし、カレーとの相性も抜群で。
ご飯、カレー、カツの三位一体感がすごいんですよ。
あとは、京都の「Bar K6」や、東京の西永福の「スペキエ」も好きですし、王道の渋谷の「ムルギー」もよく行きます。
大阪を訪れると立ち寄る名店「カルダモン.」のカツカレー。噛めば噛むほど広がる風味が、たまらないそう! インスタグラムより――おすすめが次々に出てきて、さすがです。カレーから始まったという自炊ですが、カレー以外のお料理は、どんなものを作られていましたか?そこは雑でしたね。雑なチャーハンとか、雑なしょうが焼きとか。しょうが焼きというよりも肉炒めみたいな。ネットでざっと見たレシピをもとにしていたり、直感で作っていたり。
そんなことを繰り返していたので、きちんと
基本を身につけたいと手にしたのが、この本(『The基本200』)というわけです。

〈PROFILE〉
休日課長
1987年生まれ、埼玉県出身。「ゲスの極み乙女」「DADARAY」「ichikoro」「礼賛」の4バンドのベーシストとして活躍。音楽活動の合間にTwitterやInstagramに日々の自炊写真をアップしている。妄想の彼女へ向けてのメッセージがおもしろいと評判に。2020年に著書『ホメられるとまた作りたくなる!妄想ごはん』(マガジンハウス)を出版、21年に同書が原案本としてドラマ化された。
休日課長の自炊のバイブル
『The 基本200~これだったんだ!おかずのコツ。』
2008年に発売されて以来、38刷、
累計275,500部を超える大ベストセラー。おにぎりやみそ汁などの基本から、ハンバーグ、から揚げ、炒飯などの和洋中の定番人気メニュー、旬の味や副菜まで、たっぷり200品掲載!