初めまして。オレンジぺージnet編集部・副編E子です。このブログでは編集部メンバーの個人的な推しやちょっと役立つネタを、リレー方式で紹介します。
記念すべき第1回目は、
大阪の町中華の名店「華風料理 一芳亭」(取り寄せ可)について!
実は先日、担当する柚木麻子さんの新連載
「拝啓、小林カツ代様~令和のジュリー&ジュリア~」がスタートしたばかり。資料でカツ代さんの食エッセイを読み漁る中でモーレツに惹かれたのがこちら。ちょうどGWに京都を訪れていたので、これは!と大阪・なんばまで足をのばしました。

一芳亭は昭和8年創業の老舗中華店。地下鉄御堂筋線なんば駅から徒歩5分、青いテント屋根が目印。池波正太郎を始め数々の著名人も愛した名店です。大阪生まれのカツ代さんも家族で通っていたそう!

さてGW中日、覚悟はしていましたがこの行列っぷり! 人気の凄まじさが伺えます。定食や独特なビジュアルの春巻きにも惹かれますが、ここは初志貫徹。

カツ代さんが推す2品を食べる! と心に決めていたのです。それは……

来ました「しゅうまい」(一人前5個350円)。特徴はこの黄色の皮。
小麦粉ではなく薄焼き卵を使うのは、戦後小麦粉が手に入らず、卵で代用した名残りなんだとか。
早速一口。

……
私的しゅうまい史上、圧倒的ナンバー1。
とにかくふわっふわ、やさしー! たねは豚ひき、玉ねぎ、えび、塩、こしょうとシンプルですが、独特のうまみがありたまらないおいしさ。薄焼き卵の甘みがまたいい。

カツ代さんが
これは「焼売」ではなく「しゅうまい」が正しい、と語っていたのもわかる~。なんともふんわり、大らかな味なんです。お客さんのほぼ100%が頼むこちら、
一日平均7、8000個を売り上げ、毎日完売するんだとか。

……安心してください、こちらお取り寄せできます(記事の最後をチェック!)。
練り辛子が出しっぱなし、つけ放題なのもいい。これは一人最低10個はイケる、飲み物しゅうまいや(大阪風)!
続いては「若どりのから揚げ」(小・1200円)。
このつよつよのビジュアル、もう王者の風格すら感じる……。

若鶏を丸のままじっくり素揚げし、真ん中でバスン! とたたき切ったもの。しかも
下味はしょうゆのみ、という潔さ。カツ代さんが「ただのから揚げと違いますよ。これ、絶品ですねん」と推すのも至極納得。

ほおばると、
皮がバリッバリ。もしも私がYoutuberなら、迷わずASMR動画を配信するわってぐらい、いー音がするんです。焦がしじょうゆ香るの皮の中には、柔らかな身がギュッ、肉汁ジュワッ。はーっ。ビールに合う。個人的にはケンタッキーは皮だけ売ってくれ……と日々思っているくらい、ガリガリ皮好きなので最高でした。

骨入れのボールと白コショーが渡されるので、味変しつついただきます。
食べ進むうちに感動したのは、
揚げものなのに驚くほどあっさりしていること。飽きないし、まさに骨までしゃぶりたくなる! ちなみにから揚げは(大)(小)あるのですが、せせり(頭から首の部分)があるかないかの違いです。
地元のお客さんは定食にビール、しゅうまいをおみやに、私たちのような観光客からは「何これ、うま~!」と歓声が上がっていたのも印象的でした。次回は、きも照りや春巻きも食べたい。
ちなみに阪大出身の編集長Hも、大学時代よく通っていたそう。お値段がどれも良心的なのもうれしいですよね。

さすが食いだおれの街・大阪の底力を感じる名店! 皆さんもお近くによられた際はぜひ。
今回のお供は『小林カツ代のおいしい大阪』(文春文庫)。口コミサイトもいいですが、エッセイ片手の食べ歩きもいいなぁと思った次第。柚木麻子さんの連載も合わせて、チェックして下さいね!
今回紹介したお店
一芳亭 本店
http://www.ippoutei.com/大阪市浪速区難波中2-6-22 営業時間/11:30~20:00 定休日/日曜・祝日
●しゅうまいのお取り寄せ:クール宅急便にて全国発送。注文はFAXまたは電話(HPに注文用紙あり)15入 1100円、20入 1450円(送料別)
TEL:06-6641-8381 FAX:06-6641-8390
オレンジページnet編集部・副編E子
〆鯖にアイス、温泉、NHKBSプレミアム好きなアラフォー編集者。埼玉出身。九星気学だと、衣食住に縁のある七赤金星生まれ。口の周りにホクロが4個あり、占い師にあなた食べものに一生困らないね! と笑われた経験あり。