スペインのピーマンはにんじんくらい大きいんです
――そういえば、スペインの野菜は大きいという話も投稿していましたね。レシピの分量も変えていますか?そうなんですよ! ピーマンだと、にんじんくらいの細長い形だし、玉ねぎは倍くらいの大きさがあるので、加減しながら使っています。
スペインのピーマンは、長くて大きい!なすは大きいうえに皮も堅いので、できるだけ切り目をたくさん入れて、皮から火を通して味がしっかりしみるようにと工夫しています。
3年ほど前に、日本のお野菜を育てている農家さんと知り合うことができたので助かっています。季節によりますが、大根やかぶ、ごぼう、水菜、オクラなども手に入るのでありがたい。夏にはゴーヤーもありました。
スペインの日本人農家さんが作った日本野菜このかたの作っているお野菜は無農薬なので、ときどきカタツムリがついていたりするんです。私、虫が苦手だったんですが、このお野菜のおかげで平気になりました。おいしい証拠なんだって思えて。
野菜を頼んだら、おまけでたくさんのレモンが!月に1〜2回くらいの頻度で注文しているのですが、スーパーでは手に入らない野菜ばかりなので、モチベーションが上がります。何作ろうかなってすごくうれしくなるんです。
夫がチームで結果を出す姿を見たいから、料理をがんばれる
――テンションが上がることがあると、料理もやる気が出ますよね。ほかに、モチベーションを保つコツはありますか?毎週末の試合かもしれません。夫がチームとして結果を出せる姿を見たいので、そのためにならがんばって作れるんだと思います。
毎日の練習内容も教えてくれるんですよ。今日は走り込み中心だったよ、今日は筋トレ重視だったよ、と。がんばって努力している姿を目の当たりにしていると、少しでも体が楽になる、コンディションが上がる食事を作りたいと思えてきます。
もちろん、食事がすべてを占めているわけではないですが、少しでも手助けになったらいいな、と。
――前編でお話ししていたように「だれかのために」というのが、パワーになっているんですね。ちなみに、和食以外も作ることはありますか?スペイン風オムレツはよく作りますね。「パタタ・トルティージャ」というものなんですが、バカラオ(たらを塩漬けし、さらに天日干しにしたもの)とじゃがいもが入っているんです。それを自分なりにアレンジしています。玉ねぎやにんじん、ほうれん草も入れて、小さいフライパンでじっくり焼いて。アヒージョもよく作ります。
夫の得意料理はボンゴレ
――柴崎さんも料理はされるのですか?
たま~にですが、休みの日に夫がボンゴレを作ってくれます。それがすごくおいしいので、私はボンゴレは作らないって決めてます。夫はプライベートをあまり表に出さないので(この話をしていいか)確認したのですが、この話は大丈夫です(笑)。定期的に作りたくなるみたいで、回を重ねるごとにおいしくなってるんですよ。
――事前のご確認、ありがとうございます(笑)。ボンゴレ、いいですね。お二人で料理することもあるのですか?それが、いっしょに作ることはないんです。
私が作っているときに「手伝うよ」と声をかけてくれるのですが、私は自分のやり方で順番にやりたいので。決して夫が足手まといになるわけではありませんが(笑)。一人で集中するほうが向いてるのかなと思います。
だから「大丈夫だよ、おなかすかせておいてー」と言ったり、作りおきのおかずを器に盛るところだけお願いしたりしています。
夫も同じで、ボンゴレを作っているときに「手伝おうか?」とキッチンに行ったのですが「自分のやり方で作りたい」と。ごめんごめんってなって、お互いに呼ばれるまではキッチンに入らないって決めました(笑)。