
2015.10.04
秋に旬を迎える「れんこん」。穴が通っていて「見通しがいい」として、縁起のいい食材ともいわれていますよね。この穴が何のためにあるか知っていますか?
れんこんは、はすの地下茎が肥大したもので、穴はじつは空気の通り道。水の上に伸びた葉の気孔(表皮の細胞のすきま)から入った空気が、茎へとつながる葉柄(ようへい)の穴を通って、れんこんの穴にいきわたり、呼吸しているのです。この葉柄の穴は、れんこんの穴と同じ形をしているそう! また、葉で呼吸と同時に光合成を行っていて、養分をれんこんに貯蔵しています。
では、おいしいれんこんを見分けるポイントは? 全体に張りがあり、持ってみてずっしりと重たいものは、肉質が充実していて◎。なるべく傷みやしみがないものを選ぶようにしましょう。断面が変色しておらず、みずみずしいものが新鮮な証拠。鮮度が落ちるにつれ、アクが出て茶色くなったり、穴の内側が黒ずんできたりします。
9~10月に収穫されるれんこんは、あっさりしているのでサラダにおすすめ。晩秋になるにつれむっちりと粘りが出て甘みが増します。
『オレンジページ 10/17号』では「おいしい秋野菜&果物の選び方」を大特集。
紹介した「れんこん」のほかに、里いも、さつまいもといった根菜類に、きのこや果物の選び方を、家庭菜園指導の第一人者である藤田智先生に教わりました。ぜひ、参考にしてみてください!
(編集部・太田)
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