今回紹介するのは、10年以上前から作っている私の超定番料理。もともとは、海外に行ったときに何気なく読んだ本に載っていたレシピですが、何度も作るうちに自分流にアレンジを繰り返し、今のレシピになりました。材料は身近なものばかりでとてもシンプル。そして分量もざっくり! まさに「クリトモ式」らしい料理ですが、ごちそう感は抜群。クリスマスや年末にぴったりです。動画も見て、思いっきり適当に作ってください!>>これまでの『クリトモ式』レシピはこちらから ここがクリトモ式! 豚肉は下ゆでしてアクを除ききれいな「白色」の料理に ミルクのきれいな白色を生かして仕上げたいので、豚肉は下ゆでしてアクを除くのがおすすめ。しっかり沸騰させると、アクが出て、表面の余分な脂も取り除けるので、雑味がなくなりクリアな味に仕上がります。 ミルクがとろっとなるまで弱火で1時間煮つめる ふたを少しずらしてのせ、弱火で静かに1時間煮込みます。肉が鍋底にくっつかないよう、だいたい10分ごとに肉を返しながら煮込み、残り10分になったら、ふたをはずして水分をとばしてソースにとろみをつけます。 クリトモ式『豚肩ロースのミルク煮』のレシピ 材料(3~4人分) 豚肩ロースかたまり肉……約600g玉ねぎ(大)……2個にんにく(大)……1かけ。小さい場合は2かけオリーブオイル……大さじ3牛乳……1Lローズマリー……2枝塩……小さじ1を目安に適宜調整白こしょう……適宜 作り方 (1)玉ねぎは粗めのみじん切りにする。にんにくは包丁の腹で押さえてつぶす。(2)豚肉を深めの20㎝ほどの小鍋に入れ、肉がつかるくらいの水を加えて火にかけ、しっかり沸騰させてアクを除く。(3)厚手の24㎝くらいの鍋ににんにく、オリーブオイルを入れて弱火にかけ、香りが立ったら取り出す。豚肉を加え、中火で表面全体に焼き色をつけたらいったん取り出す(これで煮くずれを防げる)。(4)(3)の鍋に玉ねぎを加えて中火で炒める。玉ねぎが透明になり水分が出てきたら、牛乳、(3)のにんにく、豚肉、ローズマリーを加える。煮立ったら弱火にしてふたを少しずらしてのせ、1時間ほど煮込む。10分ごとに豚肉をひっくり返し、50分たったらローズマリーの枝を取り除く。ふたをはずして水けをとばし、ミルクにとろみをつける。味を見て塩で味をととのえ、白こしょうをふる。(5)豚肉を取り出して好みの厚さにカットして器に盛り、ソース適宜をかける。残ったソースのおすすめの食べ方も、動画で紹介してます! 肉の焼き色はこれくらいほんのりでOK。表面が固まれば煮くずれを防げます。 煮込みながら、ローズマリーの香りを少しずつソースにうつしていきます。 断面のつやつや&あふれる肉汁がたまりません! しっとりとした豚肉のうまみ、玉ねぎの甘さとミルクのやさしさが口の中にほわんと広がって最高! 動画ではお気に入りの食べ方も紹介していますので、ぜひチェックしてください。 今回の友さんこぼれ話。「栗原友監修!『しば漬けのタルタルソース』オオゼキで発売中です」 私の定番、しば漬けタルタルがなんと商品になりました!その名も「揚げ物が劇的においしくなる しば漬けのタルタルソース」ピンクヘアの私が完全監修した、ピンク色のタルタルです。しば漬けタルタルが流行ってますが、市販のものは甘いタルタルが多くて。私は甘いものはあまり好みではなく、自分好みのタルタルを作ろうと思ったのが、誕生したきっかけ。このタルタルがあれば、どんなから揚げやフライ、とんカツも最高においしくなる! 東京、神奈川、千葉県にあるスーパー『オオゼキ』全店で絶賛販売中。目印は、ふたに貼った「桃色母印」のシールです。>>「向いてると思う。トモは料理上手だよ」。母・栗原はるみの言葉で料理の道へ。栗原友さんインタビュー栗原友 愛称は「クリトモ」。母は料理家の栗原はるみさん、父は元キャスターの故・栗原玲児さん。弟の心平さんも料理家。築地の鮮魚店「クリトモ商店」を営む傍ら、スーパーオオゼキの顧問としても活躍。著書に『ひとりぶん、ふたりぶん 刺身パックでさかなつまみ』(プレジデント社)など。Youtubeチャンネル「クリトモ式」▶https://www.youtube.com/@user-fv7kn8mv7h