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「向いてると思う。トモは料理上手だよ」。母・栗原はるみの言葉で料理の道へ。栗原友さんインタビュー

2023.03.20

ピンクの髪がトレードマークの栗原友さん。料理の道に入った理由や、今後やりたいことなどをききました。

料理家にして魚屋さん、料理本の執筆から、メニュー開発まで幅広く活躍する、栗原友さん。
築地で営む鮮魚店「クリトモ商店」では、魚をさばき、お総菜やまかない作りまでをこなします。家では、娘の朝ちゃんのために毎朝お弁当を作り、定期的にYouTubeの撮影。お休みの日や仕事の合間に筋トレ、ゴルフの練習も欠かしません。

トレードマークのピンクの髪をなびかせて自由に生きる姿は、まぶしいほどパワフル! 
そんな栗原友さんのYouTubeチャンネル『クリトモ式』と、オレンジページnetのコラボ連載がスタートします。

今回は、連載スタートにあたって栗原友さんをちょっと深掘り。食のルーツ、日々の料理、今ハマっているもの、そして、これからのこと……。飾らない人柄があふれ出します!

父のこだわりぬいた料理、母のやさしい料理。食べるって楽しい! が原点

ーー母は栗原はるみさん、弟は栗原心平さん、お父さんもとてもグルメだったとお聞きしています。家族からどんな影響を受けましたか?

父はとてもグルメで、いろんな国の料理を食べていたし、作ってくれました。チョコレートをかくし味に加えたスパイスカレー、毎年詰めものが替わるローストターキー、何週間もかけて作るコンビーフも。小さいころから料理する姿を見ていたし、いっしょに作ることもありました。おかげで、いろんな味を経験することができました。

母は私が8歳のころに料理家として仕事を始めてとても忙しくなり、私と弟は母に教わって自分たちで料理をすることも。中学生のころは、ツナをおいしく食べたい一心でツナカレーを作ったり、ツナマヨ丼を作ったり。母が私のツナ料理をほめてくれたのはよく覚えています。

母は、私が中学、高校のころ毎日お弁当を作ってくれました。好きなおかずをきいてそれを入れてくれる。私は無邪気に「から揚げ!」なんて言ってましたね。母は朝から毎日のようにから揚げを作ってくれました。あの母だからね、とてもていねいなんです。

実家では、新しい味を経験させてもらえる環境があって、おいしいものを食べるって楽しい! の繰り返しでした。


おいしく食べたい一心で料理をするのは、今も子どものころと変わらない。

「トモは料理上手だよ」。母が背中を押してくれ、料理の道へ


 ーーもともとファッション関係のお仕事をされていたそうですが、料理の道に進むきっかけは?

料理の仕事を始めたのは、声をかけてもらったから。語学留学先のロンドンから帰国して、アパレル会社でPRの仕事をしていたときのことでした。

実家にいたころは、「料理は得意な人が作ればいい、私は食べる専門」と思っていたのですが、ロンドン留学中に友達を家に招いて料理をふるまったら、みんなおいしいって喜んでくれて、すごくうれしかった。料理を作る楽しみを知った後だったのも、よかったのかもしれません。

母に相談したら、「向いてると思う。トモは料理上手だよ」って言ってくれたんです。それで、やってみよう、という気持ちになりました。

初めての仕事は、アスクルの請求書についている小冊子。やってみたらとても楽しかった。この経験が料理の仕事を始めるきっかけとなりました。

料理はひらめき&適当! でも、見た目にはこだわります


ーー友さんの料理は、固定概念にとらわれない自由さがあります。そしてオシャレ! アイディアの源はどんなところにありますか?

「料理のアイディアはどうやって生まれるんですか?」と、よくきかれます。でも、わかんない! ひらめいたらやってみる。子どものころからそんな感じ。父の味、母の味、お店で食べた味、友達の手料理の味、海外で知った味……いろんな味の経験が役立っているのかもしれません。

アンテナは常に張っていて、SNSで見かけて、おいしそう! と思ったら、すぐに食べに行くし、スーパーで気になる新商品を見つけたら試してみます。ドレッシングもお菓子も調味料も何でも。

YouTubeでいつも言っていますが、料理は「思いっきり適当に作ってください」と言いたい。料理は毎日のことだから、しんどくなって楽しくなくなるぐらいなら、適当でいいと思うんです。オリーブオイル大さじ1って毎回量るのめんどうじゃないですか? ボトルから1秒垂らせばいい。

でもね、料理の見た目にはこだわります。たとえば、クリーム煮を白い雰囲気でまとめたいと思ったら、余計な色は入れない。こしょうも黒じゃなくて白を使う。意外と細やかでしょ?


「野菜を切るのは苦手なのよ~」と、ぶっちゃけるのも友さんの魅力。クリーム煮は4月に紹介予定なのでお楽しみに。

楽しく続けるために。しんどいときは頼る、準備しておく


ーー忙しい日々を送るなかで、料理がしんどい……と思う日もあると思います。どうやって乗り切っていますか? 

毎朝、娘のお弁当を作っているんです。それはもうしんどい! でも、なんとか続けられているのは、〈適当さ〉と〈ストックを準備している〉おかげ。カレーを多めに作って冷凍しておいたり。本当に余裕がないときは「Uber Eats」に頼って、その余りをお弁当に詰めたり、買ってきたお総菜を娘の弁当に入れたり。水曜日は夫が仕事が休みのときがあるので、余裕があるときは娘にお弁当を作って本人も楽しそう。


こちらが初めての「パパ弁の日」のパパ弁当。愛情たっぷり!

そういえば、この前、娘に「私の弁当は大人っぽすぎる」と言われました。いわゆる卵焼き、ウインナ、ミートボールみたいなおかずじゃないから、大人っぽいって思うんでしょうね。だから、たまにはそういうおかずも入れてあげるようにしています。

でも、私がこだわって作る台湾ねぎ餅は、とても喜んでくれるんです。これこそ大人っぽいと思うんですけど。「さめてもおいしいの?」ってきいたら、「これはさめても好き」って言うの。うれしくて、いつでもお弁当に入れられるように、今も冷凍室に入っています。


この日のねぎ餅は、卵といっしょに焼いたもの。

写真/富森浩幸 取材・文/藤岡操

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