気づけばすっかり秋になっていました。今回私が作るのは、最近SNSでよく見かけるライスペーパーを使った料理。いろいろなレシピがあって、自由でとてもおもしろい! 刺激されて私も作ってみたくなりました。ちょうどおいしくなってきた生の秋鮭を使い、大好きなチーズを入れ、鮭にもチーズにも合うコチュジャンを使う……これだけで、もう、絶対おいしい! 具がスケルトンなのもかわいいし、皮が薄くて軽やかなのもライスペーパーならではです。ライスペーパーを使ったことがないという人も、包むのがむずかしいと思っている人も、上手に作れるコツを紹介しますので、ぜひYouTubeチャンネル『クリトモ式』とあわせて見てください。 ここがクリトモ式! ライスペーパーは怖くない!水けをしっかりきってから包むのがコツ ライスペーパーは薄くて破れやすいから、扱うのがむずかしそうと思われがちですが、3つのコツを押さえれば案外簡単です。①ライスペーパーは1枚ずつ水にさらす②しっかりと水けをきってから、ぬらしたまな板に置く③具をのせて手早く包むこれだけです。上手じゃなくても大丈夫。思い切って手早く包んでみてください。 秋鮭×コチュジャンチーズはご飯にもおつまみにも合う! コチュジャンとチーズは相性抜群。これがまた鮭にも合うんです。今回は、さらにほうれん草を合わせました。こうして具材や味の組み合わせを自由に楽しめるのも、ライスペーパーのいいところ。ご飯のおかずにも、おつまみにもぴったりですよ。 クリトモ式『秋鮭、コチュジャン、チーズ、ほうれん草のライスペーパー包み焼き』のレシピ 材料(6個分) ライスペーパー……6枚ほうれん草……1わ生鮭の切り身……2切れピザ用チーズ(とろけるタイプ)……適宜コチュジャン……適宜米油……大さじ3塩……適宜 作り方 (1)ほうれん草は根元をよく洗い、沸騰した湯に根元から入れて約2分ゆでる。流水にさらし、水けをしっかりと絞り、長さ5cmほどに切る。(2)鮭は食べやすいサイズに切り、塩をふる。(骨は抜くか、骨の部分だけ切り落としてもOK! 詳しいやり方は動画をチェック!)(3)ライスペーパー1枚をサッと水にぬらし、しっかりと水けをきり、つるっとしたほうを下にしてぬらしたまな板に置く。ライスペーパーの手前に鮭の皮を下にしてのせる。鮭にコチュジャンを塗り、チーズ、ほうれん草の1/6量を順にのせ、奥に向かってくるくる2回ほど巻き、左右を折りたたみ、再び奥に巻く(巻き方は動画もチェック!)。残りも同様にして包む。(4)フライパンに米油を入れて中火で熱し、すぐに(3)を鮭の皮が下になるように並べ入れる。焼き目がついてきたら弱めの中火にし、破れないように注意してひっくり返し、すべての面をこんがりと焼く。失敗を恐れず、手早く包むのもコツ! 焼いちゃうので、きれいに包めなくても大丈夫。焼く前の状態。ライスペーパーならではのスケルトン感がかわいいですね。フライパンの縁に立てかけて側面の焼きます。皮が破れないよう、やさしく扱うのもポイント。トングやフライ返しも使ってみましたが、いちばん扱いやすかったのは菜箸でした。 今回の友さんこぼれ話。「撮影のまかないは『里いもご飯』」 箱根の道の駅で見かけた里いもが、とてもおいしそうだったので買ってきました。というわけで、今回の撮影のまかないは里いもご飯。仕事で外食が続き、おなかがちょっとお疲れぎみだったので、やさしいものを食べたくて、酒と塩だけでシンプルに炊き込みました。ゴロッと大きめの里いもはムッチリ感が最高! 秋が来た感じがしますね。>>「向いてると思う。トモは料理上手だよ」。母・栗原はるみの言葉で料理の道へ。栗原友さんインタビュー栗原友 愛称は「クリトモ」。母は料理家の栗原はるみさん、父は元キャスターの故・栗原玲児さん。弟の心平さんも料理家。築地の鮮魚店「クリトモ商店」を営む傍ら、スーパーオオゼキの顧問としても活躍。著書に『ひとりぶん、ふたりぶん 刺身パックでさかなつまみ』(プレジデント社)など。Youtubeチャンネル「クリトモ式」▶https://www.youtube.com/@user-fv7kn8mv7h