子どものころから、中華料理にある白菜のクリーム煮が大好きなんです。メインの具は白菜のみ。くたっとするまで煮て、とろみをつけるだけだから、めちゃくちゃ簡単。おまけに、白菜だけでメインのおかずになるんです! もちろん、ハムやお肉、他の野菜を加えてもいいんですが、まずは一回、白菜だけで作ってこのおいしさを知ってほしいです。ぜひ、YouTubeチャンネル『クリトモ式』とあわせて見てください。 しょうがは皮つきのまま、たっぷり30g!香りと辛みがいいアクセントに 意外かもしれませんが、生クリームとしょうがは相性がいいんです! しょうがは皮ごと使ったほうが香りがよく、たっぷり使うとスッキリとした辛みがいいアクセントになります(辛みが苦手なかたは、量を減らして調整してください)。 あんをたっぷりご飯にかけたいから汁けは多めに! 煮ている途中は汁けが多いと感じるかもしれませんが、大丈夫です。あえて汁けを多くしているんです。その理由は、とろとろの生クリームあんをたっぷりご飯にかけて食べたいから! とろ~り『白菜の中華風クリーム煮』のレシピ 材料(2人分) 白菜……1/4株しょうが……30g鶏ガラスープの素(顆粒)……小さじ2生クリーム……1/2カップ(100ml)白こしょう……5ふり〈水溶き片栗粉〉片栗粉……大さじ2水……大さじ2ごま油塩 作り方 (1)白菜は葉としんに切り分ける。それぞれ長さ5cmほどに切り、しんは繊維にそって細切りにする。葉も同様に細切りにして別にしておく。しょうがは皮つきのまません切りにする。水溶き片栗粉の材料を混ぜる。(2)フライパンにごま油大さじ2を強めの中火で熱し、白菜のしんを加えてさっと炒め、塩ひとつまみを加えてさらに炒める。全体に油が回ってしんなりしてきたら、しょうが、白菜の葉を加えて炒め合わせる。(3)全体がしんなりとしてきたら水2/3カップ(150ml)を加え、鶏ガラスープの素を加える。さらにしんなりしてきたら水2カップ(400ml)を加え、ふたをして弱めの中火でくたっとするまで煮る。塩小さじ1、生クリーム、白こしょうを加える。煮立ったら水溶き片栗粉をもう一度混ぜてから加え、とろみがつくまで煮る。器に盛り、ごま油適宜をかける。仕上げにごま油をかけると、香りが立ってさらにおいしい! 器の中は白い世界。こしょうの白も、繊維にそって細切りにしたから残る白菜のしんも美しい。見た目にこだわるのも「クリトモ式」。あつあつをご飯にかけて食べるのが最高です! >>「向いてると思う。トモは料理上手だよ」。母・栗原はるみの言葉で料理の道へ。栗原友さんインタビュー栗原友 愛称は「クリトモ」。母は料理家の栗原はるみさん、父は元キャスターの故・栗原玲児さん。弟の心平さんも料理家。築地の鮮魚店「クリトモ商店」を営む傍ら、スーパーオオゼキの顧問としても活躍。著書に『ひとりぶん、ふたりぶん 刺身パックでさかなつまみ』(プレジデント社)など。Youtubeチャンネル「クリトモ式」▶https://www.youtube.com/@user-fv7kn8mv7h