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【藤田承紀さん直伝】かんたん『金継ぎ』のやり方|お気に入りの食器を自分で直してオンリーワンに!

2024.05.26


割れた器の継ぎ方

割れた器は陶磁器用の瞬間接着剤でくっつけてから金うるしを塗ります。いかにきれいに接着できるかが成功のカギです。
真っ二つに割れた皿など、  まずは割れのパーツが大きいものから始めるのがおすすめ! 細い線を描くので 、硬い木製筆で作業するとよりきれいに仕上がりますよ。


(1)割れ目を合わせる
割れたパーツ同士をあわせる。左右をあわせるだけでなく、上下で細かく角度を変えていくと、ぴったりと密着するところがある。


(2)マスキングテープで仮留めする
マスキングテープをいくつかちぎって手の甲などに貼り、器の裏側からテープで仮留めする。割れ目全体に貼るのではなく、1カ所支点となるところを決め、横、斜めに貼るとよい。


(3)接着剤で固定する
割れ目に接着剤をつけ、割れたパーツ同士をぴったりと密着させる。多くても接着効果が高まるわけではなく、金うるしがのりにくくなるので、はみ出さないように注意する。


(4)はみ出した接着剤を削る
パーツどうしがくっつき、ずれたりがたついたりしなくなったら、はみ出た接着剤をカッターで削り取る。


(5)接着部分に金うるしを塗る
金属粉と新うるしを1:1の割合で混ぜ、うるし薄め液で溶いて〈金うるし〉を作る。ややゆるめの木工用ボンドくらいの濃度が目安。粉が多すぎるとはがれやすく、少なすぎると金色が目立たなくなるので注意。

刷毛目が残らないように、金うるしを置いていくようなイメージで塗る。合わせ目に細く均一な幅で金うるしをのせるときれいな仕上がりになる。



完全に乾いたら完成!

何度もやり直せるのが、かんたん金継ぎのいいところ。もし失敗してしまってもカッターで削り取れるので、楽しくチャレンジしてみましょう!

割り箸で木製筆を作る

割れの接合部分に金うるしをのせる場合は、筆よりも硬さがあるほうが線を描きやすいので割り箸で製筆を自作するのがおすすめ。鉛筆を削る要領で竹串よりも少し太めに削るのが◎。


教えてくれたのは……

藤田承紀さん

日本金継ぎ協会アンバサダー。イタリアでの修行後、野菜作りをしながら料理家として活動を始める。福祉施設のレストランの監修やオンラインでの金継ぎ講座など幅広く活躍中。


自分のものを自分で直すことによって、大切な器にさらに愛着がわいてきます……!

日本古来の手法と聞くと難しく感じるけど『かんたん金継ぎ』は想像よりもずっとずっとお手軽なので、ぜひトライしてみてくださいね。

『オレンジページ』2023年11月2号より)

監修/藤田承紀 撮影/原 幹和 文/中村 円 池田なるみ

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