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オレぺ日本酒部 酔い子の今夜の推し酒

【千代むすび 純米吟醸 強力50】 とベニズワイガニに一心不乱!

2023.11.12


こんにちは。
「オレンジページ日本酒部」部員の、ニックネーム・酔い子です。

11月も半ばを過ぎると、街は少しずつ年末ムードへと入っていきます。今年は短い秋を楽しむ間もなかったなぁ……と振り返りつつ、いやいや、ベニズワイガニ漁が解禁となる9月から楽しみはすでに始まっていました! 今回はカニと飲みたいお酒をご紹介します。

スイスイ飲める軽快なうまみ「千代むすび 純米吟醸 強力50」(鳥取県・千代むすび酒造)

ベニズワイガニ漁の解禁とともに、日本海側では初競りの日の最高金額が話題になるなど、季節の到来に活気づきます。
私が一心不乱にベニズワイガニを味わったのは、解禁翌月の10月。日本有数の水産物の水揚げを誇る漁港・鳥取県境港から直送されたベニズワイガニで、地元では「紅ガニ」と呼ばれています。その姿はゆでる前から全身真っ赤。高級なズワイガニ(松葉がに)よりも家計にやさしく、手軽にいろいろな料理にチャレンジできるのも魅力です。
漁期は長く、翌年6月まで楽しめるというから、地元では毎食、一人一枚の紅がにが並んでいたりして? と勝手な想像を膨らませていますが、一度くらい食べ飽きてみたいものです。

もともとイカよりタコ、カニよりタコ派の私ですが、おいしさに目覚めたのは、オレンジページが運営しているイベント施設「コトラボ」で開催したベニズワイガニ講座がきっかけ。
鳥取県と鳥取県境港ベニズワイガニ料理推進協議会のご協力のもと2018年から始まり、一人でベニズワイガニを一枚をさばいて料理し、食べ尽くすという夢のような企画です。


今年はハロウィーンイベントで街がにぎわっている日に開催したため、講師でカニ師匠の川口利之さんがかぶるカニ帽が、仮装している子どもたちに大ウケ。大きなのぼりも店舗のガラス面に貼りつけて、いつも以上の盛り上がりになりました。
*川口さんは、境港でだれもが知る、かに専門卸売直売の「川口商店」代表。鮮度抜群のベニズワイガニを直送し、講師も務めてくださる男気あふれるカニ師匠です。

そして、今夜の推し酒はこちら。境港の自慢の地酒
鳥取県・千代むすび酒造の「純米吟醸 強力50」


千代むすび酒造は、JR境港駅からほど近くにある市・唯一の酒蔵。蔵に入れば角打ちや日本酒を楽しめるカフェがあり、蔵見学も事前に問い合わせればOK。漫画家・水木しげるさん生誕の地として有名な観光の拠点「水木しげるロード」にも土産ものを販売する大きなショップを構えるなど、規模の大きい酒蔵です。
商品のラインナップも幅広く、日本酒はもとより、瓶内二次発酵のスパークリング日本酒や、焼酎、甘酒、リキュール、そしてコラボ商品の調味料などもあり、全力で地元・境港を盛り上げるとともに、近年では日本酒の海外輸出を推進するなど、国内外で躍進し続けています。

この「純米吟醸 強力50」は、蔵の代表銘柄の一つ。強力(ごうりき)は、鳥取県固有の酒造好適米の名称で、かつては県の推奨品種として明治から昭和30年代まで作づけされていたのですが、稲穂の背丈が高く病気にも弱いことからしだいに姿を消すことに。その後、およそ30年の時を経て、昭和63年に鳥取県酒造技術顧問であった上原浩先生の指導を受けて復活栽培が始まり、県外不出の酒米に発展したという経緯があります。

堆肥を使った自然農法で栽培された千代むすびの<強力>は、力強いうまみと香りの酒質をつくるのが特徴。このお酒は50%精米により、すっきりとした飲み口でありながらも、やがてうまみがじわーっと舌を包み、余韻を残しながらキレていくような軽快なリズムがあります。ベニズワイガニの濃い甘みと、県固有の<強力>で醸した地酒との相性は抜群。

ちなみにコトラボでもこのペアリングでお出ししたところ、あっという間に一升瓶が空くという快挙! あっぱれでした。ベニズワイガニはこれからもっと売り場に並びますので、千代むすびで晩酌おすすめですよ。

「千代むすび 純米吟醸 強力50」データと取り扱い店について

〇原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
〇原料米:鳥取県産強力100%使用
〇精米歩合:50%
〇アルコール分:16度
〇価格:720㎖ 1738円~
〇取り扱い店:https://www.chiyomusubi.co.jp/goriki_buy/

■千代むすび酒造ホームページ:https://www.chiyomusubi.co.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/chiyomusubi/
Instagram: https://www.instagram.com/chiyomusubi/

「千代むすび 純米吟醸 強力50」と合わせたのは、揚げガニ

もちろん、ゆでガニとも合いますが、生のベニズワイガニをほんの数秒、少ない油で揚げただけの「揚げガニ」は驚くほどおいしい!  生のベニズワイガニはあまり流通は多くはないのですが、境港のカニ師匠が店長を務める川口商店オンラインショップで注文できます。
■川口商店のかに専門卸売直販:https://kani.ocnk.net/


揚げてふくらんだ甘い身が、たまらずお酒を呼びます。

揚げガニ

材料(2人分)と作り方

(1) ベニズワイガニの足(生)3本は、殻の表面を包丁またはカニ用のピーラーで削ぎ、水けを拭いておく。しし唐辛子2本は縦に1本切り目を入れておく。
(2)フライパンにサラダ油を高さ1㎝ほど入れ、中火にかける。中温(170℃くらい)になったら、しし唐を入れ、色鮮やかになったらバットに取り出す。
(3)続けて、カニを殻を削いだほうを下にして入れ、約10秒揚げて裏返す。油がはねるので、フライパンのふたなどで防いで、やけどをしないよう注意する。
(4)裏側も10~15秒ほど揚げ、カニの身がふくらんできたら、すぐにバットに取り出す。熱いうちに粗びき黒こしょう適宜をふりかける。
(5) 器にしし唐とともに盛り合わせ、好みでくし形に切ったレモン1/6個分を絞りかける。

カニの甘みが際立ちます。ぜひ、「千代むすび 純米吟醸 強力50」とどうぞ。上記、取り扱い販売店で購入できます。

次回は12月10日更新予定です。今回もおつきあいいただき、ありがとうございました。


profile
オレぺ日本酒部*酔い子/比留間深雪
オレンジページ コトラボ推進部スーパーバイザー。オレぺ日本酒部員、晩酌愛好家。
編集部に28年間在籍し、雑誌、ムックを制作するかたわら、日本酒の魅力にひたすらはまり続け、酒蔵との交流が人生の財産となる。現部署では、体験型スタジオ「コトラボ」で料理レッスンを中心とした講座やイベントの企画・運営、企業の研修業務等に携わり、日本酒との接点を模索する日々。全国津々浦々、地域のおつまみ、特産品が大好物。

レシピ監修/境港ベニズワイガニ有志の会
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