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オレぺ日本酒部 酔い子の今夜の推し酒

【十勝 純米吟醸】で北海道産酒の未来を想う夜

2024.02.11


こんにちは。
「オレンジページ日本酒部」部員の、ニックネーム・酔い子です。

2024年、オレぺ日本酒部は8年目に入りました。年間の活動を役員に報告し、次年度も部を継続するか否かが下されるドキドキの時を経て、無事継続が決定。
「坂戸屋」店主・武笠陽一さん講師のもと、日本酒を楽しく学びながら、もっともっとお酒の輪を広げていくことを誓いました。

そんな折、地域活性化と国酒である日本酒を盛り上げるべく、『酒蔵とつながる日本縦断SAKEイベント』を所属部署の管轄で今年から継続的に開催していくことになりました。
これ、事業ですよ! 私の趣味じゃありません(笑)。有料イベンです。

場所はJR新大久保駅直上にある、「Kimchi,Durian,Cardamon,,,(キムチ、ドリアン、カルダモン)」3階のイベントスペース&ダイニング。
このフロアはオレンジページが運営しており、POP-UPストアの出店や、セミナー、試食会などの貸しスペースとしてご利用いただいています。
■Kimchi,Durian,Cardamon,,,新大久保:  https://kdc-foodlab.com/

第一回は1月27日に北海道の日本酒でスタートしました。道内にある全酒蔵14蔵から選んだ18本の日本酒と、北海道庁が主催した「北海道米でつくる 日本酒アワード2023」の出品酒19本を無料試飲として道庁よりご提供いただいき、なんとも贅沢なイベントとなりました。

そこで、北海道のお酒のおいしさを知った2月の推し酒はこちら!

じんわりとうまみが広がる 「十勝  純米吟醸」(北海道・ 上川大雪酒造  碧雲蔵)


え、北海道って酒蔵があるの?
北海道のお酒って、なんだかピンとこない……。

社内で聞こえたそんな声。
じつは失礼ながら、私もイベントを開催するまで北海道のお酒を味わう機会がほとんどなく、一部の酒蔵の銘柄しか知りませんでした。

それでも北海道から始めたのは、イベント担当スタッフが北海道のお酒にとても詳しかったから。北海道のお酒はこれからますますきますよ~。知っておく絶好の機会ですよ~。という言葉に、わくわくが止まらなくなりました。

北海道にある酒蔵は、道内14市町に14蔵。上川大雪酒造は、本社がある上川町以外にも帯広、函館に酒蔵を新設したため、製造場としては道内に16カ所あることになります。

また、道内で開発された酒造好適米は「吟風」「彗星」「きたしずく」の3種があり、耐冷性に富んだこれらの酒米は栽培が盛んに行われていて、「吟風」は道内の酒米作付面積の約7割を占めるほど。本州へも出荷しているというから、もう知らないことだらけです。

上川大雪酒造 総杜氏・川端慎治さん


上川大雪酒造は、北海道の中央部にある大雪山系の麓・上川町に2017年、「緑丘蔵」を創設。地方創生を命題に、休眠状態にあった三重県の酒蔵の酒造免許を北海道に移転し、商号変更をして新たに事業化されました。
その後、2020年には十勝の中心部・帯広に「碧雲蔵」を、2021年には函館東部の山あいに「五稜乃蔵」新設し、幅広く事業展開をしています。

今回の推し酒「十勝 純米吟醸」は、碧雲蔵で醸されたもの。日高山脈に源をなす札内川水系の中硬水と道内酒米を原材料に、小仕込み・高品質な酒造りを徹底し、北海道弁でいう「飲まさるお酒」=「ついつい飲んでしまうお酒」を目指し、造られています。

「十勝 純米吟醸」は、鼻に抜ける香りが穏やか。米のうまみ、甘みがほのかに広がるやさしい飲み口で、心地よい余韻があります。冷やしすぎず、16~17度で飲むのが好きです。これぞ、味わうほどに「おなかがすくお酒」! 十勝産のフレッシュチーズやチェダーチーズ、ゆでたじゃがいもに溶かしたラクレットチーズをかけたりしたら、うーん、合うだろうなぁ。
私にとって、おなかがすくお酒=食中にすいすい飲めちゃうお酒 のことなのですが、うわ、まさに酒蔵の狙いどおり、見事にはまっているかもしれません。

1月のイベントでは、上川大雪酒造の3つの蔵をまとめる総杜氏・川端慎治さんと、酒匠&北海道ソムリエで「北海道産酒BARかま田」オーナー・鎌田 孝さんとオンラインでつなぎ、北海道のお酒の特徴や、酒造りのこだわりについてお話しいただきました。画面ごしに参加したみなさんと乾杯したり、質問応答での濃厚なやりとりも!

*****

上川大雪酒造の取り組みは、とにかくユニーク。碧雲蔵は帯広畜産大学のキャンパス内にあり、酒造りとともに、大学と連携して日本酒の次代に向けた人材育成をするなど、地域に密着し、地域を盛り上げる活動を続け、注目を浴びています。

そんなわけで、イベントでズラリと並んだ37本の道産酒は、参加したみなさんにも大好評。 誰もが「北海道のお酒って、こんなにおいしかったんだ」と、うれしい発見に満面の笑顔でした。この先、酒販店や飲食店で北海道のお酒に出会ったら、ぜひ、飲んでみてください。
(林 修さん風に)飲むなら、いまでしょ! ですよー。

「十勝 純米吟醸」データと取り扱い店について

〇原材料名:米(北海道産)、米麹(北海道産)
〇精米歩合:55%
〇アルコール分:16度
〇価格:720㎖ 2310円
〇取り扱い店:上川大雪酒造オンラインショップ/ https://shop.kamikawa-taisetsu.co.jp/
IMADEYA GINZA / https://imadeya.co.jp/
山中酒の店 / https://yamanaka-sake.jp/
ヴィノスやまざき 静岡本店 / https://www.v-yamazaki.co.jp/shop/c/c02/
■上川大雪酒造株式会社 : https://kamikawa-taisetsu.co.jp/

「十勝 純米吟醸」と合わせたのは、メヒカリのから揚げ

酪農が盛んな十勝なのでチーズ系はきっと合うはず。ですが、今日選んだのは日本各地で水揚げされる、身が柔らかく脂がのったメヒカリ。から揚げにするともう~、お酒を呼びます! 少ない油で揚げられるし、から揚げ用に加工された冷凍食品を使えばあっという間……。
手抜きですみません。だって早く飲みたいんだもの。十勝 純米吟醸とあつあつのメヒカリが最高ですよー。


ソースもレモンも不要。揚げただけがおいしい!

メヒカリのから揚げ

材料(1人分)と作り方

(1)直径18cmくらいの小ぶりなフライパンに揚げ油を高さ2cmほど入れ、170℃に熱する
(2)メヒカリ(冷凍・から揚げ用)4~5尾を凍ったまま油に入れ、こんがりと色づくまで4~5分揚げる。油をきって器に盛る。

レシピいらずでしたね(汗)。ここでちょっとPR!
『酒蔵とつながる日本縦断SAKEイベント』Vol.2は、山形県の日本酒を取り上げます。
開催日は3月30日(土)、イベント詳細は2月下旬から 「Kimchi,Durian,Cardamon,,,」の公式サイトで告知します。当日ふらり……も大歓迎ですが、事前予約をしていただくと、ちょっとおトクです♪ みなさまのお越しをお待ちしております! 

次回は3月10日更新予定です。最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。


profile
オレぺ日本酒部*酔い子/比留間深雪
(株)オレンジページ コトラボ推進部スーパーバイザー。編集部に在籍中、雑誌、ムックを制作するかたわら、日本酒の魅力にひたすらはまり続け、酒蔵との交流が人生の財産となる。現部署では、体験型スタジオ「コトラボ」で料理レッスンを中心とした講座やイベントの企画・運営、企業の研修業務等に携わり、日本酒との接点を模索する日々。会社公認のオレぺ日本酒部は今年で8年目に突入。部活動を通して日本酒の味わいや楽しみ方を発信している。

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