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元タカラジェンヌ 食と美のトビラ

元宝塚歌劇団 雪組トップ娘役・朝月希和さん「1日1万歩をめざして歩いています」【美のトビラ】

2023.05.12

華やかで気品ある夢のようなキラキラのステージ、宝塚歌劇。約3時間のステージを彩るタカラジェンヌたちは清く正しく美しく、そして心身ともにパワフル! その生き生きとした魅力の源である「食」と「美」のこだわりを、宝塚歌劇OGのかたがたに現役時代を振り返りながら教えていただく連載です。


大事なのは自分が納得のいくまでやること。舞台における美の追求は果てしない


昨年のクリスマスに宝塚歌劇団を退団した、元雪組トップ娘役の朝月希和(あさづき・きわ)さん。前回の「食のトビラ」では、大好きな料理についてテンション高く話してくれました。料理が得意でなくても取り入れられる工夫もあり、とっても参考になるお話でした。
>>元宝塚歌劇団 雪組トップ娘役・朝月希和さん「りんご鍋にハマりました(笑)」【食のトビラ】

内面から輝く美しさは、すこやかで整った生活のたまもの。今回は、朝月さんが考える『美』に関することを深くうかがいます。

ヨガに始まりヨガで終わる一日。湯ぶねには必ず入ります


――ご自身の体を整えたり美しさをキープするための体づくりは、どんなことをされていますか?

毎日ヨガとストレッチと、腹筋、背筋をしています。自分の体を整えようと、現役時代にヨガインストラクターの資格を取りました。

朝のルーティンに組み込んでいて、まず起きて白湯を飲みます。女性の体に必要な鉄分も吸収できると鉄瓶にハマった時期があり、そのときは鉄瓶でお湯を沸かしてさまして飲んでいました。そこで内臓を温めて動かしてから、ヨガなどを30分くらいして体を目覚めさせます。

現役時代より時間ができたとはいえ、なるべくダラダラ寝ないように気をつけていて、だいたい7時から8時には起きるように心がけています。それでも、会社に通われているかたにとっては遅いかもしれませんね。

――そこから朝ごはんを食べて、一日を始めるんですね。以前に比べて運動量はかなり減ったと思いますが、生活は変わりましたか?

そうですね、以前のように踊ることがなくなったので、一日1万歩をめざして歩くようにしています。歩くことは好きで苦にならないのですが、7000〜8000歩はいくんですけど1万歩って意外とむずかしいんですよ。だから1駅分歩いてみようとか、あえて遠回りしてみようとか意識して。

――7000〜8000歩も!  帰宅後のナイトルーティンもありますか?

現役のときから決めていることは、必ず湯ぶねにつかること。ハードに動いた日は筋肉が疲れているから、それを翌日に持ち越さないために、湯ぶね→冷水シャワー→湯ぶね→冷水シャワーを繰り返す温冷交代浴でリセットしていました。入浴剤を入れて動画などを見て……ずっと入っていられるほどお風呂が大好きなんです。

最近のお気に入りは「アーユルタイム」と「H&(アッシュアンド)」という入浴剤。「アーユルタイム」はシックスタイムズコレクションといういろいろな種類が入っているもので、その日の気分で選ぶのが楽しいんです。「H&」は水素タイプで、リゾートフォレストという種類を使っています。「アユーラ」のメディテーションバスも大好き。

現役中は、お風呂の中で舞台の資料映像を見たり関連書籍を読んだりしていましたが、今はマイリストに入れておいた動画を見ることが多いです。NetflixやYouTubeを見ていると、あっという間に時間がたちますよね。

――お風呂を出た後はどんな時間を過ごしていますか?

出てからは必ずヨガとストレッチをします。ベッドルームの明かりをやさしい間接照明にして、お香をたいて、心地よい空間にして寝るのが好きなんです。

お香はお風呂に入る前にたいておくと、出てくるころには香りが部屋に満ちていてリラックスできるんですよ。柑橘系とかより、グリーン系や白檀の香りが好きですね。一時期アロマを使っていたのですが、お香のほうがホッとできるなと思って替えてみました。

――なんだかぐっすり眠れそうな習慣ですね。寝る時間はだいたいどのくらいなんですか?

けっこう夜行性なんですよ。なるべく0時は越えないようにしたいんですけど、どうしても1時くらいになってしまうこともあります。0時間近になるとスマホが「寝る時間ですよ」と教えてくれる設定にしているので、それを目安にしてベッドに入るようにしています。

時間を決めず音楽も聴かずひたすら歩いている時間が今の幸せ


――オンとオフの切り替えについてうかがいたいのですが、何かコツはありますか?

私は本当にその切り替えが苦手なんです。起きているときはずっとオンのスイッチが入ったまま、集中して取り組んでいました。あのころは気力というエネルギーで生きていたのかもしれません。

――心身ともに完全に休まるときはなかったんですね。

お稽古のない休日でも、この時間までにこれをやって……と計画的に動いていたため、心の底からお休みモードになれたのは退団してからですね。今は「卒業したー!」とオンのスイッチを切るときもあって解放できている感じがします。

それを強く感じるのは、歩いているときなんです。音楽も聴かずまわりの雑踏音を聞き流しながら、時間が許すかぎりただただ歩いているときが心からホッとできるとき。現役のときもなるべく歩くようにしていたんですけど、やっぱり時間に追われていたり、お稽古や舞台で使う大きな荷物を持っていたりして(笑)、景色を見ながら歩く感じではなかったですね。ちょっと初夏の風を感じながら歩く時間が、今は本当に至福です。頭の中が整理できてスッキリもしますし。小さいですけれど、幸せに感じています。

――現役中はなかなか四季を感じることもできなかったと聞くこともあります。

そうですね。もともと季節の行事が好きだから、今年は花火とかBBQとか積極的に参加していきたいですね!

撮影/須田卓馬 本人提供 MTG提供 文/淡路裕子

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