
2019.02.17
最新号の特集担当が、おのれの舌をしびれさせたレシピをガチで推す! その偏愛っぷりと共にぜひお試しを。
卵特集の打合せで、ふわとろオムライスやとろとろ親子丼を差し置いて「こんなのおいしいに決まってるじゃないか!」と担当編集の二人を騒がせたメニューがありました。それが「揚げだし卵」! これはありそうでなかったね、名前だけで絶対においしいのがわかるね。そんな会話をしていたのをおぼえています。ええ、もちろん予想を裏切らない、いや予想を上回るおいしさでしたとも!
ぱっと見は朝食の常連、目玉焼きと変わらないのですが、その決定的なちがいが「だしのしみっぷり」! 多めの油で揚げ焼きにしているので、ころもをつけなくても「揚げだし」の名に恥じぬ味しみ具合に。朝の定番みたいな顔して晩酌のほうが似合うニクイやつです。
ベーコンだってチキンだってじゃがいもだって、カリッカリに焼いたらおいしいでしょ。それを卵でやっちゃったらもう、カリカリの白身とトロトロの黄身ができあがる、最強の調理法になるというわけです。
本家の揚げ出し豆腐にも欠かせない陰の立役者、大根おろし。例に漏れず卵とも相性ばっちり。黄身を豪快にくずしながら大根おろしといっしょに口に運ぶと、卵のまったりと大根のさっぱりが絶妙にマッチング。
▼材料(2人分)と作り方
大根おろし50g(約2cm分)はざるに上げて水けをきる。
めんつゆ(3倍希釈)大さじ1、湯大さじ2を混ぜる。小さめのフライパンにサラダ油大さじ2を中火で熱し、卵2個を割り入れて底がカリッとするまで3分ほど揚げ焼きにする。
器に1人分ずつ盛りつけ、大根おろしと万能ねぎの小口切りを適宜添え、めんつゆをかける。
料理/市瀬悦子 写真/木村 拓(東京料理写真) 文/編集部・樋口
(『オレンジページ』2019年3月2日号より)
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