
2024.01.11
12月初旬、港区立御成門(おなりもん)小学校5年生に「港区コミュニティコンポスト」について、レクチャーをする機会がありました。森ビル(株)の「ヒルズ街育(まちいく)プロジェクト」(虎ノ門ヒルズなど、本物の“街”を“生きた教材”として活用し、街づくりを考えるきっかけを提供する学習プログラム)に2021年から協力しているもので、港区コミュニティコンポストを運営する(株)オレンジページ、ローカルフードサイクリング(株)、新虎通りエリアプラットフォーム協議会の3者でプログラムを提供しました。
はじめに、「港区コミュニティコンポスト」について、お話をしました。
港区コミュニティコンポストとは
「生ごみを捨てずに資源に変え、地域で循環させる取り組み」として2021年からスタートした「港区コミュニティコンポスト」活動。
港区在住、在勤、在学の方が、それぞれの自宅やオフィスで生ごみをたい肥にして、港区内の公園に設置した共同コンポストに持ち寄り、地域の緑化に活用する取り組みです。
家庭ごみの約3割を占める生ごみは、その8~9割が水分と言われるため、ごみを収集して運ぶこと、焼却することにもエネルギーやお金がかかります。生ごみをごみとして出さずに、コンポストでたい肥に変えることでCO2削減にもつながります。
「港区コミュニティコンポスト」は、ごみ削減だけでなく、普段は接することのない地域の在住者、在勤者の人々が、この活動を通じて顔見知りになり、繋がりができることで、災害時に協力しあえるというメリットもあります。
コミュニティでコンポストを実施する活動の意義を伝えた後は、「港区コミュニティコンポスト」活動で使っている、トートバック型のLFCコンポストについて紹介。
これです!(↓)
クイズで学ぶ、LFCコンポスト!
・LFCコンポストに入れてよいものは、何だ?
・生ごみが最大でどれくらい、入るかな?
クイズ形式で、生ごみのほどんどがコンポストに入れられること、バッグ1つで、のべ20キロほどの生ごみが入れられることを学び、ローカルフードサイクリング社のコンポストアドバイザーから、LFCコンポストの使い方を教わりました。
「ごみ箱よりずっといいね」
生ごみを投入してから2か月目のバッグ、3か月目のバッグ、生ごみがほとんど分解された後のバッグ。実際に使用中のLFCコンポストバッグ3つを観察。
順番に、持ち上げて重さを感じたり、においをかいだり、中の生ごみが何か当てたり……。
みんな興味津々で、
「土みたいなにおいだ」
「骨、発見! 玉ねぎの皮と卵のからは分かった」
「意外と軽いな」
最後に学校の給食室から預かった、本日の生ごみを、クラスの代表がコンポストに入れてみました。バッグの基材の中央に少し穴を掘り、そこに生ごみを投入。周りの基材をかぶせて埋めたらOKで、「簡単だった」とのコメントあり。まさにコンポストは、毎日1分のエコ活動であることを体験しました。
「においもしないし、ごみ箱よりずっといいね」
「循環しているのが良かった」
とまとめの感想もあり、
その後もコンポストに入れていいものや、コンポストバッグをずっと使えるかどうかなど、いろんな質問をいただき、体験授業は盛況に終わりました。
(文責/コンポスト部 高谷・吉岡)
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