「コトラボ阿佐ヶ谷」は2017年にオープンしたオレンジページの常設店舗。ここで習える世界の料理講座はいつも大盛況! そこでコトラボ発の注目メニューをご紹介していきます。
スペインに14年間滞在し、素材の持つ力強さ、料理の豊かさに魅せられたという丸山久美さん。家庭でもバルでも親しまれているタパス(小皿料理)2品のレッスンです。おいしさを引き出す下ごしらえも見逃せません!
赤パプリカは皮が真っ黒になるまで焼くと、果肉に苦みが残ってしまうので注意して。オレンジと赤パプリカの甘みのハーモニーで、ワインがすすみます。
みんなが好きなツナマヨに、濃厚なうまみのトマトペーストとアンチョビーの苦みが加わると、ぐっと大人の味わいに。黄身をざるでこすときれい!
この2品は、スペインでおなじみのタパス。滞在していたマドリードでは、バルや友達の家でも、この料理をつまみに、飲んでおしゃべりに花を咲かせた思い出の味です。
どちらも赤パプリカ、オレンジ、卵、ツナなど、スペイン人が大好きな素材が盛りだくさんで、互いを引き立て合う絶妙な組み合わせ。何度食べても、また食べたくなるんですよ。
赤パプリカは低温のオーブンでじっくり焼いて、甘みを引き出すのがコツ。蒸らす間に出る汁は、甘くてうまみもたっぷりなので、煮込みやドレッシングに使ってくださいね。
デビルドエッグに加えるツナは、現地では手作り。アンチョビー入りの濃厚な味が最高です。
profile
料理家。ツアーコンダクターとして各国を回ったのち、スペイン・マドリードに14年間滞在。現地仕込みの家庭料理とスペイン事情に精通している。

コトラボは、オレンジページが運営する体験型スタジオ。あこがれの講師に直接、質問したり、講師の世界観に触れるのはまさに宝物! 現地で手に入れた講師のお気に入りの器にもここでしか聞けないコトが詰まっています。

スペインならではの絵付けの大皿にデビルドエッグを盛ると、一気にバルの雰囲気に。

料理/丸山久美 撮影/広瀬貴子 スタイリング/福泉響子 イラスト/菅井佳奈 取材・文/こいずみ きなこ