今日からはじめる『ローリングストック』

今日、明日に起こるかもしれない災害。普段から防災用の食品を備蓄していると安心ですが、「いつの間にか賞味期限が過ぎてしまった」という失敗もしばしば。そこで提案したいのが、新しい食料備蓄法として話題の『ローリングストック』。基礎知識から、実践レポートまで、すぐにでもはじめられるよう、わかりやすくご紹介します！

『ローリングストック』とは、普段食べている食品を多めに買って「備える」「食べる」「食べた分を買いたす」を繰り返す、食料備蓄の方法のこと。食べ慣れた食品を日常生活の中で消費するので、自然に備蓄品の入れ替えができ、食べ忘れによるフードロスや、災害時の食料不足を予防できるのが特徴です。いつ起こるかわからない食料不足に備えて、食べ慣れた食料を確実に備蓄しておける方法なのです。ローリングストックのメリット

消費と補充を日常的に繰り返すローリングストックなら、食品の量や賞味期限が自然に把握でき、いざ災害時に「食べられるものがない！」という状況や、食べ忘れて食品を無駄にしていまうことが起こりにくくなります。また、非常食を食べ慣れていないお年寄りや子どもでも、普段の食事に近い食品なら災害時のストレスが軽減されるというメリットも。おすすめストック品

備蓄というと特別なものと思いがちですが、じつは条件は大きく3つだけ。

●賞味期限が半年くらいあるもの
●常温保存のもの
●短時間で調理できるもの

であればOK。たとえば……、

【缶詰】
加熱不要で食べられ、日もちする缶詰。さば缶、焼きとり缶、コンビーフ缶など、味のついたものならそのままおかずになって便利。ゆとりがあれば、ホールトマト缶やコーン缶などの野菜や果物の缶詰もあると栄養バランス面でも◎。

【パック入りご飯】
じつは湯せんでもおいしく食べられるパック入りご飯。100g前後の小分けタイプなら10～15分程度の湯せんで食べられるので、ガスボンベの節約にもなっておすすめです。

【乾麺】
パスタ、うどん、インスタントラーメンなど。パスタやうどんは市販のパスタソースがなければ、缶詰とあえても。ラーメンを入れるなら、カップ麺よりも袋麺のほうが場所をとらないので備蓄向きです。

【レトルト食品】
カレー、パスタソース、おかゆなど。不安な災害時は、特に温かい食べ物が欲しくなるもの。具入りのスープやおでんなど、気持ちが安らいで栄養補給もできるものがあると重宝します。

【お菓子】
子どものいる家庭なら持っておきたいのがチョコレートやあめなどの日持ちするお菓子。大人にとってもストレス軽減や糖分補給に役立ちます。小分けタイプなら衛生的にも安心です。

【飲みきりパックの野菜ジュース】
長期保存・常温保存OKのものなら、野菜不足の補充に便利です。飲みきりサイズのパックジュースは衛生面が安心なことに加え、飲み終わったらパックをつぶせばごみがかさばりません。

いつかのために取り入れておきたい『ローリングストック』習慣。実はオレンジページスタッフも実践中です！　オレンジページ自慢のおいしいレシピでストック品を調理すれば、『ローリングストック』が、日々のちょっとした楽しみに……。

こちらの『ツナ缶』は、『ツナとトマトのサラダうどん』、と『スナップえんどうとツナのしょうゆ炒め』で。旬の野菜と合わせて、彩りのよい一皿に仕上げれば、舌だけでなく目でも料理を楽しめます。

こちらのコンビーフは、『コンビーフとじゃがいものパテ』と『なすとコンビーフのチーズ焼き』に。いつもよりもちょっぴり豪華な料理たちに、テンションもあがっちゃいます♪

そのままでも食べられる『ミックスナッツ』も、オレペレシピにかかればちょっとしたおしゃれ料理に！スパイシーな『カレー風味のホットポテサラ』と、見た目もかわいい『クリームチーズのドライフルーツ＆ナッツディップ』で、ビールもワインもどんどん進んじゃいました……！

ストック品を消費する……と聞くと、なんだかちょっぴり義務的な感じや、めんどくさい印象を受けるかたもいるかもしれません。でも、こんな風にお気に入りのレシピで調理すれば、『ローリングストック』習慣自体が、日々のちょっとしたイベントになっちゃいますよ。

オレペのレシピで『ローリングストック』をおいしく、楽しく♪　ぜひぜひ試してみてくださいね！

……あ、食べ終わったあとは新しいストックを買い足すのもお忘れなく。

監修／和田隆昌　撮影（通販商品）／髙杉純　イラスト／あべさん　文・撮影（実践レポート）／編集部・持田