前回 プロ並みのパラふわに!『パラパラ五目炒飯』レシピとは? こんにちはこんばんは、休日課長です。この連載はひと言で説明すると、人のふんどしで相撲を取ります。私がお世話になったレシピ本・小田真規子さんの『The基本200』の料理を作って、食べて、その素晴らしさを暑苦しく語る企画。小田先生、本日もよろしくお願いします。
第3回のおさらいレシピは「
親子丼」です。このレシピと出会うまで、親子丼はなんとなく、和風だしと香ばしく焼いた鶏肉で作っていました。まあそれもうまいんですが、『The基本200』の親子丼はひと味違う。私の勝手な見解ですが、
卵が主役の親子丼。さあ、作っていきましょう!
「とろとろ親子丼」のレシピ
【材料(2人分)】
鶏もも肉(小)……1枚(約200g)
卵……3個
玉ねぎ……1/2個
温かいご飯……どんぶり2杯分(約400g)
三つ葉……適宜
A
しょうゆ……大さじ2~3
みりん……大さじ1
砂糖……小さじ2
「卵料理は段取り命」
卵は熱の入り方で食感や味、見栄えが大きく変わるので、段取りを最後まで確認しておくのがポイント。ご飯は先に盛っておき、卵がベストな状態になったらすぐONできるようにしておくなど、流れを確認しておくべし!
【作り方】
① 具材を切る
玉ねぎは縦に幅5㎜、三つ葉は長さ2〜3cmに切ります。鶏肉は皮と身の間にある余分な脂肪を取り3㎝角に。
「鶏肉、ちょっと大きくなっちゃったなぁ……小田先生ごめんなさい……。流れはシュミレーションずみ。いざ!」
② 湯を沸かし、具を入れる
フライパンに水2/3カップを中火で沸かし、鶏肉を入れてほぐす。煮立ったらアクを取り、弱めの中火にする。Aと玉ねぎを入れて2〜3分煮る。
「このレシピは
だしを使わずに鶏と玉ねぎのうまみですっきりした味わいなのがいい。 あ、やっぱり鶏肉大きかったなぁ……」
③ 卵をほぐし、ご飯を盛っておく
煮ている間にボールに卵を割り入れ、白身のかたまりが残るくらいに菜箸でほぐす。2本の菜箸を3㎝ほど間隔をあけて持ち、底を前後にこするようにして。どんぶりにご飯を盛っておく。
「
白身がほどよく残ったトロリ感がとっても重要なので、ほぐしすぎないように!」
④ フライパンに卵の1/2量を回し入れる
玉ねぎがしんなりとしたら、
卵の1/2量をおたまですくい、「の」の字を書くように回し入れる。すぐにふたをし、40秒ほど煮る。
「中心から〈の〉の字を書くように、というのは小田先生の教え。
火が通りにくい中心から先に入れることで、火の通りが均一になるんです」
⑤ 残りの卵を回し入れ、仕上げる!
ふたを取り、残りの卵を回し入れ、ふたをせずに1分~1分30秒煮る。白身が色づいてとろりとしているうちに火を止め、ご飯にのせる。
「お好きでしたらここで三つ葉を。もちろん最後でも。七味やごま、粉山椒などもうまい!」
「とろとろの白身が上にくるようにすると、おいしそうに見えます」
「とろとろすぎる親子丼」完成!
「白身がとろっとして……これはかなりいい出来!」
いざ、実食!
「う、うまっー! この白身のトロリ感、ねらいどおり! 鶏肉は先生のおっしゃるとおり3cm角にしとくべきだった……うん、でも、これはこれでおいしい!」
どんぶりって、何でもかんでもご飯にのっければ成立するものではなく、ごはんとの相性が問われる奥の深い料理だと思っています。汁けぐあいや、具材の大きさもしかり。この親子丼はその点で、非常に的を射たレシピ。卵とご飯とのからみがたまらないし、鶏肉と三つ葉がそれをうまく盛り上げてくれる。食べ飽きない、素晴らしい味です。
あとがき
親子丼って、なんとなく作ってる時期がありました。でも「主役を鶏肉にするのか、卵にするのか、はたまた両方か」なんて視点を意識させてくれたのは、この本に出会ったから。そしてすっきりとした味わいの魅力にも気づかされました。
濃いめだと最初のひと口の破壊力はすごいんですが、食べ終わるころには「当分親子丼はいいかな」って状態になってしまう。でもこの親子丼は
すっきりとしたうまみと味なので、飽きがこない。満足感とすっきり感のバランスが絶妙。皆さまにも是非、この親子丼、作ってみていただきたいです!
本日はここまで。小田先生、本日もごちそうさまでした。
次回6/28(水)の「さやいんげんのごまあえ」も、お楽しみに!
今回使った「ふるさと納税返礼品」
さとふる「岩田のもっと美味しい卵 厳選大玉30個(10個入り×3パック)」 大玉がたっぷり30個! 価格がお高めの今だからこそ、ふるさと納税でこだわりの卵を。群馬県・榛東村で大正13年から続く養鶏場の純国産鶏「もみじ」の大玉鶏卵。海草やごまなど、餌にもこだわっているから、とにかく濃厚な味わい!
「これは、卵かけご飯にもよさそうだ……」
この返礼品の詳細はこちら!さとふる「岩田のおいしい卵 厳選大玉30個(10個入り×3パック)」
休日課長
1987年生まれ、埼玉県出身。「ゲスの極み乙女」「DADARAY」「ichikoro」「礼賛」の4バンドのベーシストとして活躍。音楽活動の合間にTwitterやInstagramに日々の自炊写真をアップしている。妄想の彼女へ向けてのメッセージがおもしろいと評判に。2020年に著書『ホメられるとまた作りたくなる!妄想ごはん』(マガジンハウス)を出版、21年に同書が原案本としてドラマ化された。 Instagram:
@kyujitsu_kacho Twitter:
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