寒くなると食べたくなる鍋料理の中でも、老若男女問わず人気なのが鶏団子鍋(鶏つくね鍋)。鶏肉のうまみが煮汁に染み渡り、野菜にもなじんでおいしいですよね。
鶏団子のおいしさはふわっふわの食感にアリ!料理研究家・樋口直哉さんによると、ふわっふわに仕上げるコツは「湿らせたパン粉を肉だねに混ぜる」なのだそう。細かいポイントとともに、レシピを教えていただきました。
『基本の鶏団子鍋』のレシピ
材料(2~3人分)
〈肉だね〉
鶏ひき肉……300g
卵……1個
しょうがのすりおろし……小さじ1
生パン粉……50g
小麦粉……大さじ1/2
塩……小さじ1/3(約2g)
〈鍋つゆ〉
昆布(10×15cm)……1枚(約10g)
しょうゆ……大さじ3
みりん……大さじ3
ごぼう……1/2本
水菜……1/2わ
ねぎ……1本
柚子こしょう……適宜
あればかんずり®……適宜
作り方
(1)材料の下ごしらえをする
水菜はざく切りにする。ねぎは焦げ目がつくまでじか火であぶり、長さ3㎝の斜め切りにする。ごぼうはよく洗い、縦に十文字に切り目を入れる。包丁でそぐようにして薄切りにし(ささがき)、水にさらして水けをきる。
POINT
包丁の刃先を使えば、刃の入る角度が浅くなり、薄くて軽やかなささがきが作れます。
(2)肉だねを作る
大きめのボールにパン粉と水大さじ3を入れて混ぜる。残りの肉だねの材料を加え、手でよく混ぜる。
POINT
ひき肉だけでは堅くなってしまうので、水を吸わせたパン粉を加えます。これはハンバーグを作るときに、牛乳を吸わせたパン粉を混ぜるのと同じ考え。水分を補い、ふんわり柔らかな仕上がりに。
(3)鍋つゆを作り、肉だねを加える
鍋に水1Lと昆布を入れて中火にかける。煮立ったら昆布を取り出し、しょうゆとみりんを加える。片方の手で肉だね適宜を握り、親指と人さし指の間から2~3cm絞り出し、スプーンですくい取って鍋に落とし入れる。残りも同様にする。
POINT
昆布は入れっぱなしにしないように。昆布のぬめりがうまみを吸着してしまうので、取り出してつくだ煮やふりかけなど他の料理に使ってください。
(4)他の具も加えて煮る
鍋にごぼうとねぎを加えて再び煮立たせる。弱めの中火にし、肉だねに火が通るまで5 分ほど煮て、水菜をのせる。ゆずこしょうや、あればかんずり®を添える。
POINT
水菜は途中で追加しながらいただくと、よりシャキッとした食感を楽しめます。
ふんわり柔らかな鶏団子と、くったりとしたごぼうとねぎ、シャキッとした水菜の食感を楽しめる一品です。寒い日のごはんにぜひ作ってみて!