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ジョーさん。の「漬け」めし

『ジョーさん。の漬けめし』は、SNSなどで人気の料理研究家・ジョーさん。による「漬け」レシピに特化した連載。季節に合わせて手を替え品を替えて作られたアイディアたっぷりの「漬けめし」、ぜひご覧ください!

知ってた?焼きいもは〈塩水漬け〉でもっとおいしくなる。家でできる追熟方法も

ジョーさん。の「漬け」めし

こんにちは、料理研究家のジョーさん。です。

さつまいもの甘みをもっと楽しめるちょいワザ「さつまいもの塩水漬け」をご存じですか? ほくほく系、ねっとり系、お好みに合わせてどちらのいもでも使えるテクニックで、その名のとおり、焼く前に塩水に漬けるだけ。

さつまいもが塩水を吸うので、すいかに塩をふると甘くなる理論と同じで、ほんのりとした塩けが甘さを際立たせてくれます。単調になってしまいがちな「甘さ」の中に、塩の持つしょっぱさとミネラル感が付与されることで味に深みが増しますよ。

『塩水漬け焼きいも』のレシピ

材料(作りやすい分量)

水 1.5L
塩 大さじ1
さつまいも 2本(1本あたり約300g)

追熟方法

さつまいもは新聞紙に包んで13〜15℃くらいの涼しい場所で追熟させると甘さが増します。より甘い焼きいもを楽しみたいかたは追熟も合わせて試してみてください。

下準備

・ボールなどに水、塩を入れて溶かしたら、さつまいもを入れて一晩おく。

焼き方

1.オーブンを140°Cに予熱する。

2.塩水漬けにしたさつまいもを、ぬれたままアルミホイルでぴったり包む。

3.予熱したオーブンに、アルミホイルの閉じ目を上にして入れ、2時間加熱する。

じつはこの時点で取り出しても、すでにおいしく食べられます。ほくほくしつつも少し水分を含んだような味わいです。

4.やけどに気をつけていったん取り出し、アルミホイルを開く。オーブンの温度を170℃に上げ、さらに15分加熱する。

ここで水分をとばして凝縮感を出し、より甘く感じられるようにします。もっと凝縮させたいというかたはここで加熱時間をのばして焦げるギリギリまで追い込んでも。

加熱は低温で2時間と長いのですが、これはさつまいもが甘くなるのに必要な時間です!
さつまいもが甘くなるしくみはでんぷんが酵素で分解されて糖に変わる、というもの。この酵素の働きがよくなるのが70℃くらいなので、さつまいもの中心までこの温度帯を通りながらゆっくり火が通っていくようにしたい。そのため、低めの温度でじっくり加熱するのです。

いつもの焼きいもとひと味違った塩水漬け焼きいも、ぜひ試してみてくださいね。

料理研究家 ジョーさん。

ジョーさん。

料理研究家。世界に一つでも多くの幸せな食卓を作り出すをミッションに活動する。
WEBで“バズる”レシピを得意とし、X(Twitter)フォロワー数は39.7万、Instagramは8.5万。『めんどうなことしないうまさ極みレシピ』(KADOKAWA)など、レシピ本を5冊上梓。(2023年6月現在)
2021年に法人化した、レシピ動画制作、フードスタイリング、撮影、記事執筆などをワンストップで行う、食に特化した制作会社を運営している。
X(Twitter) Instagram Youtube 公式レシピサイト「タベタノ?」

撮影・文/ジョーさん。