なす嫌いの料理編集長も感動させた藤井恵さんの絶品レシピ『なすと鶏肉の揚げ浸し』

『オレンジページ』は今年創刊40周年。誌面で紹介された数万点以上(!)のレシピのなかから、歴代の編集者40名が「リアルに作り続けるレシピ」を、リレーブログで紹介します。
>>前回/編集者の夏のリアルヘビロテレシピ『なすと鶏肉のごま鍋しぎ』くたっとなす×甘辛だれで
今回担当するのは、『オレンジページBOOK』編集長・エンジェル。なす嫌いを変えた、藤井先生の人気レシピとは?
なすと鶏肉の絶妙バランス。夏の定番にしたい主菜レシピ
じつは私はオレンジページの社員なのに(苦笑)、なすがそれほど好きではありませんでした。この料理は、自分が編集担当した夏号の表紙の料理です。当時、藤井先生とメニューの相談をしながら「やはり人気のなすで」「主菜になるほうがいい」「でも作り方はごくシンプルに」などのポイントで揚げびたしに決定。
このレシピ、本当に甘み、塩け、酸味のバランスがよいのです。実際、この号の人気レシピ1位でした!
私がなすを個人的に買うようになったのは、この夏からです。
『なすと鶏肉の揚げびたし』のレシピ

材料(2人分)
なす……3個
さやいんげん……10本
鶏もも肉……1枚(約250g)
しょうゆ、酒……各小さじ1/2
〈A〉
赤唐辛子の小口切り……1本分
砂糖……大さじ1
だし汁……大さじ4
酢……大さじ3
しょうゆ……大さじ2
ごま油……小さじ1/2
揚げ油……適宜
作り方
(1)なすはへたを落とし、縦4つ割りにする。いんげんはへたを落とし、長さを半分に切る。鶏肉は余分な脂肪を除いて大きめの一口大に切り、しょうゆ、酒をもみ込む。〈A〉をバットに合わせる。
(2)フライパンに揚げ油を高さ2cmほど入れて高めの中温(180℃)に熱し、なすを入れる。柔らかくなるまで2~3分揚げ、取り出して油をきり、(1)のバットに入れる。続けていんげんを入れ、1分ほど揚げて取り出し、バットに加える。
(3)揚げ油を低めの中温(170℃。乾いた菜箸の先を底に当てると、細かい泡がシュワシュワッとまっすぐ出る程度)に熱し、肉の汁けをよく拭いて入れる(油がはねることがあるので注意する。ふたをしてもよい)。ときどき返しながら3~4分揚げ、こんがりと色づいたら取り出し、油をきってバットに加える。全体を混ぜて味をなじませ、器に盛る。
オレンジページBOOK編集長・エンジェル
神奈川県出身。料理とワインと猫が好き!うさぎ占いはレッキス。


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料理/藤井恵 撮影/鈴木泰介 スタイリング/阿部まゆこ
『なすと鶏肉の揚げびたし』を作り続けるワケ
【その1】作りたてはジューシー。翌日はしみしみ!
作ってすぐ食べると、揚げたてのなすや鶏肉がジューシーで、酸味のきいたたれがほどよく絡み、夏の暑さを忘れるおいしさ! そして翌日は全体にたれがじゅわっと染みこんで、またひと味違った味わいに。作ったその日も翌日も食べるのが楽しみになるレシピです♪
【その2】さっぱり食べられて、家族にも大好評!夏の救世主おかず
夏の暑さでどうしても食欲が落ちてしまうときでも、この揚げびたしは不思議とすーっと食べられるんです。酸味がほどよくきいていて、重たすぎず、でもしっかりおいしい。家族も「これなら食べたい!」とよく手を伸ばしてくれるので、いつの間にか我が家の夏の定番に。暑さでバテ気味なときほど、このレシピのありがたみを実感します……!