フライパンで『さんまの焼き方』ふっくらパリッと焼けるプロのコツ!鮮度の見分け方も
この連載では、寿司屋ならではのテクニックを交えながら、家庭で作りやすいレシピをご紹介しています。
スーパーなどでさんまを見かける季節になりましたね。
秋の味覚の代表格である旬のさんま、せっかくならいちばんおいしい状態で味わいたいものです!
魚焼きグリルや網を使ってじか火で焼く基本の塩焼きも絶品ですが、「自宅にグリルがない」「後片づけがめんどう」というお悩みもよく耳にします。
そこで今回は、そんな声におこたえして、フライパンひとつでさんまを手軽に、そしておいしく焼く方法をご紹介します!
では、さっそく作って行きまーす!
【其の一】
焼く前に小麦粉をまぶすべし!
塩をふった後、薄く小麦粉をまぶすのが最大のポイント。小麦粉が水分とうまみを閉じこめて身はふっくら、皮は油を吸ってじか火焼きのようにパリッと香ばしく仕上がります。
【其の二】
表面にはしっかりと焼き色をつけるべし!
皮をパリッとさせる秘訣は、香ばしい焼き色がつくまで焼くこと。色が薄いと皮がベチャッとし、臭みの原因に。中火で片面2〜3分ずつ、きれいなきつね色になるまでしっかり焼きましょう。
【其の三】
仕上げは溶かしバターを回しかけるべし!
裏面を焼くときにバターを加え、溶けたあつあつのバターを表面に何度も回しかけながら焼きます。バターの油分がパサつきを防いで身をしっとりさせ、濃厚なこくのあるリッチな味わいに仕上がります。
おいしいさんまの選び方とは?
スーパーでさんまを選ぶときは、以下のポイントをチェックしてみてください!
【新鮮さのサイン】
●目が濁っておらず、黒目がはっきりと澄んでいるもの
●おなかまわりや肛門部分が破けておらず、ハリがあるもの。
【脂のりのサイン】
●胴体の幅が分厚く、丸みを帯びているもの。
●身がふっくらしているため、相対的に顔が小さく(小顔に)見えるもの。
※よく「口先が黄色いほうが脂がのっている」といわれますが、個人的にはあまり関係ないと考えています。上記のポイントを重視して選んでみてくださいね。
▼以下記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください♪
https://www.orangepage.net/food/series-food/nomoto/31304
野本流『さんまのフライパン焼き』レシピ

材料(2人分)
さんま……2尾
小麦粉……大さじ2
バター……30g
塩……小さじ1/2(さんまの重さの1%が目安。今回は3g)
サラダ油……大さじ1
大根おろし……100g
すだち……1個
好みでしょうゆ……適量
作り方
(1)
さんまはうろこがついていたら包丁の刃でかるくこすって取り、水で手早く洗って水けを拭く。
肛門の少し上のあたりから斜めに半分に切る。
塩を全体にふり、小麦粉を薄くまぶす。
(2)
フライパンにサラダ油を中火で熱し、さんまを入れる(※盛るときに上になる面を下にして入れる)。
2〜3分ほど表面に焼き色がつくまで焼いたら裏返し、バターを加える。
スプーンで溶けたバターを回しかけながら、さらに3〜4分焼く。
(3)
器に盛り、大根おろし、横半分に切ったすだちを添える。大根おろしに好みでしょうゆをかける。
魚焼きグリルがなくても、今回ご紹介した「フライパン焼き」なら、驚くほどおいしく仕上がります!
小麦粉のコーティングとバターのこくのおかげで、皮はパリッと、身はふっくらジューシーに。
フライパンでさんまを焼くなら、間違いなくこの方法がおすすめです!
ぜひこの焼き方をマスターして、秋の味覚である旬のさんまを存分に楽しんでくださいね。
▼グリルで焼く基本の塩焼きも昨年ご紹介しております。
https://www.orangepage.net/food/series-food/nomoto/31304
谷中松寿司の旬ネタ
最後に松寿司の旬ネタをご紹介!
今回は【関鯛】です。
関鯛は大分県・佐賀関で水揚げされた真鯛。
関あじなどと同じく、豊後水道の早い潮流で育つため、身質がとてもよいです。
身が締まっていておいしい鯛。数日ねかして昆布じめにしてにぎります。
さて、本日も最後までお読みいただきありがとうございました!
次回の更新は2026年10月30日(金)「さばの竜田揚げ」です。

野本やすゆき
料理家、谷中で80年続く「谷中松寿司」三代目店主。
大学卒業後、調理師学校に通い、調理師免許を取得。家業の寿司店で修業するかたわら、フードコーディネータースクールに入校。卒業後、同校講師を経て独立。
料理家、寿司屋の二刀流で料理雑誌へのレシピ提供、テレビ番組や広告のフードコーディネートなど、食にかかわるジャンルで幅広く活躍中。
YouTube:野本やすゆきチャンネル
Instagram:nomotobase
谷中松寿司:yanakamatsusushi
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写真・文/野本やすゆき プロフィール写真/吉澤健太
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