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予約のとれない寿司屋三代目 野本やすゆきの今日のごはんはサカナかな

【寿司屋直伝】ふっくら絶品『いわしのかば焼き』と基本の手開き|土用の丑の日にも!

予約のとれない寿司屋三代目 野本やすゆきの今日のごはんは“サカナ”かな
こんにちは! 谷中松寿司三代目・料理家の野本やすゆきです。
この連載では、寿司屋ならではのテクニックを交えながら、家庭で作りやすいレシピをご紹介しています。

今回は【いわしのかば焼き】です!旬のいわしでかば焼きを作ります!
いわしの手開きのやり方もご紹介しますよ。では、さっそく作っていきまーす!


魚のプロ直伝! おいしさの秘訣

【其の一】
小麦粉をまぶして焼くべし!

焼く前にいわしに薄く小麦粉をまぶすのが、プロのおいしさの秘密! 小麦粉が壁になっていわしのうまみと脂を閉じこめるので、身がパサつかずふっくらと仕上がります。また、小麦粉がたれにとろみをつけてくれるため、いわしにたれがしっかりからみ、照りつやよく食欲をそそる見栄えになりますよ。

【其の二】
たれをからめる前に、余分な脂は拭き取るべし!

いわしを焼くと、青魚特有の脂が出てきます。たれを加える前に、フライパンにたまった脂をペーパータオルでさっと拭き取りましょう。このひと手間で魚の生臭さが抑えられ、たれが薄まらずにしっかりとからむようになります。

魚のプロが教える『おいしいいわしの見分け方・選び方』

おいしいいわしを選ぶポイントは「目」「おなか」「厚み」の3つです。スーパーなどで購入する際は、以下の点を確認しましょう。

目が白濁しておらず、黒目がくっきりと澄んでいるものは鮮度がよい証拠
●鮮度が落ちるとおなかからいたんでくるため、おなかが破れておらず、ピンと張りのあるもの
背中側から見て身が丸くふっくらと厚みがあるものは、脂がたっぷりのっていて絶品です!

『いわしの手開き』の基本のやり方

>>動画でやり方を見る

(1)
包丁でかるくこすってうろこを取る。

(2)
頭を斜めに切り落とし、腹を少し切り落として刃先で内臓を取り除く。
血わたを水で洗い流し、水けを拭く。

(3)頭側を右にして持ち、しりびれのあたりの骨の上に左手の親指を入れて、骨をなぞるように左に動かす。
右手の親指も入れ、骨をなぞるように右に動かして開きにする。
尾のほうから右手の親指を骨の下に入れ、右に骨をなぞるように動かす。

(4)
骨をつまんではずし、尾の手前で骨を折る。

いわしの手開きのやり方を動画で見る

野本流『いわしのかば焼き』のレシピ


材料(2人分)

いわし(大)……2尾(約250g)
しし唐辛子……6本
小麦粉……大さじ1

〈A〉
砂糖……小さじ2
しょうゆ……大さじ1と1/2
みりん……大さじ1と1/2
酒……大さじ1と1/2  

サラダ油……小さじ2
粉山椒……少々

作り方

(1)
〈A〉は混ぜ合わせる。しし唐辛子はへたを切り、竹串で数カ所刺す。
いわしは手開きして腹骨をそぐように取り除き、小麦粉をまぶす。

(2)
フライパンにサラダ油を中火で熱し、いわしを身のほうから焼く。
2分ほど焼き色がつくまで焼いたら裏返し、しし唐辛子を加えて炒め、いわしに焼き色がつくまでさらに2分ほど焼く。

(3)
フライパンの油をさっと拭き、〈A〉を加えて1〜2分煮からめる。器に盛り、粉山椒をふる。

野本流【いわしのかば焼き】のでき上がり!
旬のいわしを使った、絶品かば焼きです!

土用の丑(うし)も近いので、どんぶりにしてかば焼き丼もおすすめ。ぜひ作ってみてください!

谷中松寿司の旬ネタ
最後に松寿司の旬ネタをご紹介!
今回はすし屋の夏の風物詩【新子(しんこ)】こはだの稚魚です。
1尾ではにぎれないので3〜5枚重ねて1貫にぎります。
こはだより身が柔らかく、脂は少なくさっぱりとしたうまみ、香りが感じられますよ。
とれる時期が短いのも特徴。職人の技術がとくに生かされる、江戸前ずしの夏を代表するすしだねです。

さて、本日も最後までお読みいただきありがとうございました!
次回の更新は2026年8月28日(金)「えびチャーハン」です。

野本やすゆき
料理家、谷中で80年続く「谷中松寿司」三代目店主。
大学卒業後、調理師学校に通い、調理師免許を取得。家業の寿司店で修業するかたわら、フードコーディネータースクールに入校。卒業後、同校講師を経て独立。
料理家、寿司屋の二刀流で料理雑誌へのレシピ提供、テレビ番組や広告のフードコーディネートなど、食にかかわるジャンルで幅広く活躍中。
YouTube:野本やすゆきチャンネル
Instagram:nomotobase
谷中松寿司:yanakamatsusushi予約のとれない寿司屋三代目 野本やすゆきの今日のごはんはサカナかな 過去の連載はこちら>>

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写真・文/野本やすゆき プロフィール写真/吉澤健太