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手前みそですが、こちら私の傑作レシピです。

なすは揚げてこそ!ワタナベマキさんちの常備菜『揚げなすのじゃこがらめ』のレシピ

2024.07.15

『オレンジページ』でおなじみの料理家さんにご登場いただき、これまでに発表した中でも「我ながらこれは傑作!」、「これはプライベートでもよく作る」というご自慢のレシピについて語っていただくこの企画。ワタナベマキさんにお話をうかがう2回目は『揚げなすのじゃこ炒め』です。揚げなすをめぐって、おいしい話が飛び出しました。

前回のお話:祖母・母・3代作るうちの定番。梅の保存食 『梅びしお』【ワタナベマキさんの傑作】


 

今回の傑作レシピ


『揚げなすのじゃこがらめ』

じゃこが揚げなすのアクセントに

「なすはやっぱり、揚げるのが大好き!」というマキさん。

なすが旬を迎える時期になると、ひんぱんに食卓に上るそう。定番に+αの工夫をこらした『揚げなすのじゃこがらめ』は、2017年夏の『オレンジページcooking』でご紹介いただいたレシピです。


「これはもう、普段から家でよく作っている常備菜。冷めてもおいしいので、家族のお弁当にもよく入れています。カリカリに炒めた甘辛いじゃこを揚げなすにからめることで、ちょっとしたアクセントになるんですよ」

揚げなすそのままよりさらにボリューム感が出るので、食べ盛りの男子も大満足。
揚げ油に少しごま油を加えることで、香りもぐんとアップして、お弁当箱のふたを開けたときに気分が上がることうけあいです。

揚げなすにも、やっぱり梅!

揚げなす+αの常備菜で、もう1つよく作るというのが『揚げなすの梅びたし』
梅を愛する彼女らしい(前回の『梅びしお』参照)、さわやかな一品です。

「梅干しをほぐして加えただし汁に、揚げなすを5分から10分ほど漬けおいて、汁をたっぷりと含ませます。味つけに使うのは、もちろん自分で漬けた梅干しです」

『揚げなすの梅びたし』


「揚げなすを作ったら、こんなふうに何かをからめたり、ひたしたりして常備菜にすることが多いですね。じゃこがらめと梅びたしは、本当によく作っているツートップです」

どちらも、冷蔵庫で1週間ほど保存がきくのもうれしいところ。
なすを5個使っているので、揚げなすの魅力を心ゆくまで堪能できます。夏のランチにも大活躍!

「初めの2日ぐらいは普通にご飯に合わせて食べて、その後は麺にのせるなどして楽しんでいます」


揚げなすの他にも、おいしさいろいろ

揚げなすの他にも、なすのおいしい話が止まらないマキさん。誌面では、なすが主役のカレーを披露していただいたこともありました。

『なすたっぷりカレー』


「いつもは乱切りが多いんですが、この時は切り方をちょっと変えていますね」
厚めの輪切りが、なすの存在感を際立たせます。

最近、個人的に気に入っている、なすの食べ方があるというマキさん。

「縦半分に切って、そのままオーブンで焼くんです。120℃で12~13分かなあ。そうすると中がトロトロになるので、スプーンですくっていただきます。味つけはオイルと塩だけ。このシンプルさがいいんですよ」

今年もめぐって来た、なすのシーズン。マキさんレシピでどんどん作ってどんどん食べて、なすの魅力にハマってみませんか?




ワタナベ マキさん
グラフィックデザイナーを経て料理家に。旬の素材を大切にした季節感のある料理や、アイディアあふれる保存食が人気。高校3年生の息子の母でもある。著書に『日本の一年、節目の一皿:二十四節気七十二候+行事いろいろ-食で季節を愛でる-』(小学館)ほか。

取材協力/ワタナベ マキ 撮影/広瀬貴子 大森忠明 文/本城さつき

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