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暑い夏は缶詰であっという間にランチ!「いわし缶とおからの冷や汁風」レシピ

2021.08.02

オレンジページのベテラン編集者たち

入社25年(つまり四半世紀)以上のベテラン料理編集者3人が「うちごはん」について気ままに、赤裸々に語るリレー連載。個人的好み全開のオリジナルレシピのおまけつき。

いわし缶とおからの冷や汁風

vol.41

入社27年目 計量が苦手な山田の場合
『いわし缶とおからの冷や汁風』

 

この原稿を書いているのはオリンピックの開会式翌日。とにかく暑い……。そしてテレワークが続く毎日、朝昼晩何を作るか、何を食べるかを考えるのが若干辛くなってきました。とくに平日のお昼は悩みどころで、仕事の合間に台所に立つタイミングをはかりかねて、夕方まで何も食べなかったり、とにかく早くでき上がる冷やし中華が週に二度三度と登場したり……。ときどきお弁当を作って気分転換してみたり、お気に入りのお店のテイクアウトに頼ってみたりするものの、手詰まり感は否めません。

なんとかならないかな~と思っていたときに、ふと思い出したのが、魚缶(さば缶さけ缶いわし缶)を使ったレシピ本を企画した際に、料理家の柳瀬久美子さんに教えてもらった「冷や汁」仕立ての一品。いわしの蒲焼缶を使って作る冷や汁はとにかく早くでき上がるのに、すごく滋味深かったな~と、撮影時に初めて食べたときの記憶がぐわ~っとよみがえってきました。

撮影をしていたのはちょうど三年前の今ごろ。暑いし、忙しいしで、身も心もバテバテだった私にとって、香ばしいみそ&ごまの風味と青じそやみょうがのさわやか香りが食欲をそそる冷や汁は「力を取り戻すための元気のモト」になったんですよね。いわし缶を使うから、魚の下ごしらえには全く手間がかからないし、生おからを加えるからこその口当たりのよさがまた絶妙なんです。

ということで今回は、柳瀬さんから教えてもらったレシピを参考に、わが家の食卓になじむようにアレンジした「山田的冷や汁」を作ってみたという次第。作りたてもおいしいけれど、冷蔵庫でキーンと冷やしたものをあったかいご飯にかけて食べるのがまたいいんですよ。朝仕込んでおけば、心おきなくテレワークできるのもうれしいところ。だって、冷や汁をご飯にかけるだけですから、忙しいときにもささっと支度ができて気がラクなんです(笑)。お昼に食べきれなかったら、晩酌のシメにさらさらっといくのもいいし、なんなら二日酔い防止に、飲む前にさらさらもありかもしれません(笑)。

 
  • すり鉢とすりこ木

    お気に入りのすり鉢とすりこ木。サイズ違いで買ったすり鉢は器としても大活躍。サラダを盛ったり、から揚げを盛ったり、ときにはそうめんを盛ったりもします。すりこ木は、祖母から譲り受けた思い出の品。これでごまをあたるたびに、祖母が作ってくれたきゅうりのごまみそあえの味を思い出します。

  • 冷や汁の材料

    冷や汁の材料はこちら。オクラは板ずりしてさっとゆでてから切りました。でも、私はオクラのちょっとしたえぐみが嫌いじゃないので、時間がないときは板ずりだけして、ゆでなくてもいいと思ってます。オクラを下ゆでしなければ、火を使うことなくできますしね。このあたりはお好みで。

オレぺの中の人のうちごはんレシピ

『いわし缶とおからの冷や汁風』

いわし缶とおからの冷や汁風

材料(2人分)

  • いわしのみそ煮缶詰(100g入り) 1缶
  • 生おから(※) 50gくらい
  • オクラ 1本
  • みょうが 1個
  • 青じその葉のせん切り 3枚分
  • 白いりごま 適宜
  • みそ 大さじにてんこ盛り(20g強)
  • ⇒柳瀬さんのレシピではいわしの蒲焼缶を使っていますが、私はたまたま家にあったみそ煮缶を使って作りました。さばのみそ煮缶でも作ってみたんですけれど、それはそれでまたとってもおいしかったです。いろいろ試してみてください。それと、今回は水でみそを溶きのばしましたが、柳瀬さんのお手本レシピでは冷たいだし汁を使っています。水で代用しても充分おいしいと思うけれど、だし汁を使えば、より品のいい味わいになるので、余裕があるときはぜひ!

    ※今回は加熱せずにそのまま調理できるタイプの生おからを使っています。

作り方

  1. まな板にオクラをのせて塩少々をふり、手でころがしてうぶ毛を取る(板ずり)。熱湯でさっとゆで、粗熱を取って薄い小口切りにする。みょうがは縦半分に切り、横に薄切りにする。いわしの缶詰は汁けをきり、食べやすい大きさにほぐす。
  2. ごまをすってみそを入れるすり鉢にごま大さじ1くらいを入れ、すりこ木でつぶし混ぜる。みそを入れ、水1カップ強を少しずつ加えて、すりこ木で混ぜながら溶きのばす。⇒すり鉢やすりこ木がないという場合は、ボールを使って材料を混ぜ合わせて作っても問題ありません。その場合はみそを水で溶きのばしたあと、ごまを手ですりつぶしながら加えて混ぜると香りが立ちやすくなります。あと、水の分量はちょっと少なくとか、ちょっと多くは全然あり。お好みの味かげんになるように、味をみながら調整してください。
  3. みそが溶けたら、いわしとおから、みょうがを加えて混ぜ合わせる。仕上げに青じそ、オクラを混ぜてのせ、ごま適宜を散らす。
山田かおり
Editor No.01 山田かおり(通称・山先輩)
大学卒業後、1994年にオレンジページに入社。料理にも編集にもまるで興味がなかったのに、オレンジページ編集部に配属。料理編集者の道を歩み始める。以来ずーっと料理企画を担当。料理編集者でありながら、計量と甘いものが苦手という変わりだね。プライベートではプロレスと酒をこよなく愛し、夫と愛猫1匹、リクガメ夫妻と暮らす。

山田のうちごはんレシピ、
こちらにもあります。

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