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今、話したい& 作りたい コウケンテツのKカルチャー通信

韓国にルーツを持つコウさんが昨今のブームの中であらためて見つめなおしている「韓国」。食はもちろん、郷土、旅、映像、音楽、文学、美容など、あらゆるジャンルのカルチャーからまさに今コウさんが見ている、感じている韓国についてつづり、料理を作る連載です。

コウケンテツ父直伝のジャンク飯『オジュ』辛ラーメン×ご飯の背徳ごはん/忠清南道

旅編

「忠清南道・礼山郡の郷土料理「オジュ(어죽)」

お店の「オジュ」。最近はスローフードの意識も高まりヤングにも人気があるそう
のどかな礼唐湖

波線ブロック

「忠清南道・礼山郡とオジュ(어죽)」

ソウルから電車またはバスで約2時間、韓国の中西部にある忠清南道・礼山(イェサン)郡。韓国最大級の広さを誇る貯水池「礼唐湖(イェダンホ)」と豊かな自然がはぐくむおだやかでスローな雰囲気が、韓国でも再注目されている地域です。その山間でとれるふななどの川魚を長時間煮込んだ濃厚なスープに、ご飯や麺を入れて煮込んだ雑炊やうどんのようなものが郷土料理の「オジュ(어죽)」。韓国のスローフードブームでイェサンの地とともに人気が高まっている料理です。

コウケンテツ

おじさんたち、麺でつながる

数年前に訪れた、韓国最大の貯水池・礼唐湖のほとりにたたずむ年季の入った食堂にて。店主のおじさんは言う。「これは、われわれおじさん世代の食べ物なんだよ。昔は米が貴重でね、ラミョン※を入れて空腹をごまかしたのさ。ま、青春の味だな」。なるほど、子どものころの記憶が麺でつながった。数年前に他界した父も、この「オジュ(어죽)」が大好きだった。土曜の昼になると大鍋いっぱいに作り、ふだんは無口な父が湯気に誘われるように、昔話を始めたものです。小学生だった私も、今では当時の父と同じ立派なおじさんになりました。父が〈青春時代めし〉を懐かしんだように、炭水化物に炭水化物を重ねる背徳感を私なりに堪能しております。

実際のお店のレシピは、新鮮な川魚をじっくり煮込んでご飯と自家製麺を加える、忠清南道・礼山郡の代表的なスローフード。一見ジャンク、しかし味わいは滋味深い。今回は父直伝の、愛すべきジャンク版の「オジュ(어죽)」をご紹介しますね。

※ラーメンの韓国語読み

こんな料理思いついた!

ラーメン入り魚雑炊

たらの風味がばっちりきいた濃厚なスープ。そのうまみをたっぷり吸い込んだご飯と麺をほおばれば、滋味深さに心もおなかもホッと満足しちゃいます。

作り方

1. たらは一口大に切る。鍋にごま油を中火で熱し、キムチ、にんにく、しょうが、たらを入れてさっと炒める。香りが立ったら、酒、しょうゆ、コチュジャン、袋麺付属の粉末スープ1/2袋(好みの量)を加えてさっと混ぜる。水800mlを加えて煮立て、弱火にして2~3分煮る。ラーメンを割り入れ、3分ほど煮る。ご飯を加え、ほぐしながらさらに2~3分煮る。

2. 器に盛って、ねぎの青い部分、好みで粉唐辛子を散らす。混ぜながらいただく。
(1 人分522kcal、塩分4.7g )

韓国の定番袋麺

奥深い辛さがやみつきの味

魚はお好みのものでOK。袋麺の粉末スープは、料理家のプライドで1/2袋使いに(笑)

ラーメン×ご飯のたまらぬ背徳感!!

コウケンテツ
Profile

コウ ケンテツ さん

食材のよさを生かした手軽な家庭料理の数々が人気の料理家。YouTube公式チャンネル「Koh Kentetsu Kitchen」で秘伝のレシピを公開中。高2、中2、小3の1男2女の父。

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料理・日記/コウ ケンテツ 撮影/田村昌裕〈FREAKS〉 スタイリング/駒井京子 取材・文/田中祐子 熱量・塩分計算/五戸美香(スタジオナッツ)

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