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どうする?どうなる?老後の4K

すっきり暮らしたい。独り立ちした子どもの荷物はどうすれば?【平野ノラさんが回答/老後の4K】

2023.05.21

超高齢社会を迎え、「人生100年時代」といわれる現代。
だからこそ、考えだしたら不安でたまらない、家族や自分の老後の生活。
各分野のスペシャリストが、そんなあなたの不安にそっと寄り添います。

今回のお悩み/孤独

子どもが巣立って夫婦だけの住まいに。
残っている子ども部屋の荷物はどうすればいい?

子どもたちはすでに巣立ち、今は夫婦二人暮らしです。最近どうしようかと悩んでいるのが、2部屋ある子ども部屋の存在。下の子が家を出たのは2年前ですが、クローゼットの中の衣類、本や小物など、こまごまとしたものまでそのまま残っています。狭いワンルームに住んでいる彼らに、「全部持っていきなさい」「持っていけないものは全部捨てる」とは言いづらく……。子ども部屋がなくなってしまうのは少し寂しくもありますが、老後に向けてモノを減らして、すっきり暮らしたいなと思っています。
(56歳・女性)

平野ノラさんの回答

「自分たちはこれからこう暮らしていきたい」という意思を、お子さんたちにしっかり伝えることが大事。

ふきだし
お悩み回答者

平野ノラさん

50代で、「老後に向けてモノを減らしてすっきり暮らしたい」という目標をお持ちなのは、すばらしい!  「老前整理」※1という言葉もありますが、年を重ねるといろいろなことがおっくうになってきますから、体力・気力が充分なうちに身のまわりを整理しておくのは、とてもいいと思います!

ただし、わが子でも人のものを勝手に捨てることはできませんので、まずはお子さんたちに、「自分たちはこれからこんなふうに暮らしていきたい」という意思表示をすることから始めましょう。このままにしておくと、実家は〈永遠の物置〉だと思いはじめますから(笑)。

たとえば、自分たちの趣味の部屋にしたい、あるいは、子どもの帰省時やお友達が来たときのゲストルームにしたいなど、具体的に伝え、「だから片づけに協力してほしい」とお願いしてみてください。この部屋を物置にしてしまうのではなく、〈生きた空間〉として生まれ変わらせたいのだと。お子さんもご両親にそんなふうに言われたら、すんなり受け入れてくれるのではないでしょうか。

「〇〇までに片づけてほしい」と期限を決めて、家族全員で取り組むのもポイント。頻繁に帰省できないのであれば、写真や動画に撮って、「これは処分していい?」と、リモートで片づけを進めてもいいと思います。

住まいは、まさに〈人生の舞台〉。お子さんが巣立ったあとは、第二の人生にふさわしい舞台に仕様変更して、快適に暮らしていきましょう!

※1 キーワード:老前整理
老後に向けて、自分たちがより快適に過ごせるように行う身辺整理のこと。自分の死後、残された家族が困らないように行う「生前整理」とは異なる。老前整理のメリットは、体力のあるうちに無理なく行える、家庭内の事故やケガのリスクを減らせる、家族の片づけ負担が減るなどがある。

平野ノラさん
芸人/タレント。1978年、東京都生まれ。2014年「バブリー芸人」としてブレイクし、さまざまなメディアで活躍中。21 年に長女を出産。著書に『部屋を片づけたら人生のミラーボールが輝きだした。』(KADOKAWA)がある。YouTubeでは、片づけをテーマにした動画が大人気。
今村翔吾さんの回答を見る
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『オレンジページ』2023年5月2日号より)

取材・文/太田順子 イラスト/松元まり子

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