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どうする?どうなる?老後の4K

夫婦で飲食店を経営。将来病気になったらと不安です。【近藤サトさんが回答/老後の4K】

2024.02.04

超高齢社会を迎え、「人生100年時代」といわれる現代。
だからこそ、考えだしたら不安でたまらない、家族や自分の老後の生活。
各分野のスペシャリストが、そんなあなたの不安にそっと寄り添います。

今回のお悩み/健康

自営業で休みなく働く毎日。代わりがいないからこそ、将来病気になったらと不安です。


夫婦で飲食店を経営しています。幸いこれまで二人とも元気に働いていますが、年を重ねるにつれ、このまま体力がもつかなとか、代わりがいないぶん、将来病気になったらどうしようと不安に思うように。福利厚生も有給休暇もないので、お金も時間もかかる検診は、つい間隔があきがちです。会社員よりも年金が少ないので、長く働きたいと思っていますが、いつも目の前の仕事に追われて、自分たちの体とちゃんと向き合う余裕がありません。
(52歳・女性)

近藤サトさんの回答

今後の「お金」の見通しを立てておくと、健康面への不安も減るかもしれません。

ふきだし
お悩み回答者

近藤サトさん

私も自営業なので、お気持ちはたいへんよくわかります。ただ、相談内容をよく読むと、一見「健康」のお悩みのように見えて、じつは「お金」への不安が根底にあるんじゃないかなと思ったんです。検診※1に行くのもはばかられるほど、休みなく働きつづけてしまうのは、将来の経済状況が見えていないからではないかと……。

私もそうですが、自営業は収入が不安定ですし、年金受給額※2が会社員より少ないのも事実です。だからこそ、今後、体力がなくなって今のように働けなくなったり、病気になってしまった場合、今ある貯金や資産、保険等でどこまでカバーできるか、いま一度見直してみてはどうでしょう?

老後の暮らしについても、年金がいくら受け取れて、生活費がどれくらいかかりそうとか、
それを踏まえて、どれくらい稼ぎ、貯めていかなければいけないか、ご夫婦で算出してみるのがいいかなと思います。たとえ収入が不安定でも、ある程度見通しが立てば、「病気になったらどうしよう」「年金が少ないからもっと働かなければ」といった、漠然とした不安からは解放されるのではないでしょうか。

検診についてですが、私も毎年隅から隅まで検査しているわけではなく、遺伝的リスクがありそうな婦人科系だけは定期的に検査を受けています。そんなふうに、自分の家系や持病などを鑑みて、ある程度ポイントをしぼって検査したほうが負担が少ないかもしれませんね。

※1 検診
特定の病気を発見するために行う検査をさし、病気を早期発見し、早期治療につなげることを目的としている。代表的な検診は「がん検診」。それに対して「健診」は、「健康診断」の略で、自身の健康状態を確認し、病気を予防することを目的としている。

※2 年金の平均受給金額(月額)
日本の公的年金は、20歳以上60歳未満のすべての人が加入する「国民年金(基礎年金)」と、会社などに勤務している人が加入する「厚生年金」の2階建てになっている。自営業者などが加入できるのは1階部分の国民年金のみ。厚生年金に比べて負担は少ないが、そのぶん支給額も少なくなる。
※厚生労働省「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」より抜粋

近藤サトさん
フリーアナウンサー・ナレーター。1968年、岐阜県生まれ。フジテレビアナウンサーを経て、フリーランスに。テレビ番組のコメンテーター、ナレーション、朗読など幅広く活躍。母校である日本大学芸術学部の特任教授も務める。YouTubeチャンネル「サト読ム。」では朗読やきものの魅力について配信。

取材・文/太田順子 イラスト/松元まり子

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