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さんまののり風味春巻き【オレペの中の人・福島のうちごはんレシピ】

2021.11.01

オレンジページのベテラン編集者たち

入社25年(つまり四半世紀)以上のベテラン料理編集者3人が「うちごはん」について気ままに、赤裸々に語るリレー連載。個人的好み全開のオリジナルレシピのおまけつき。

さんまののり風味春巻き

vol.54

入社29年目 独身生活満喫中の福島の場合
『さんまののり風味春巻き』

 

ついこの前まで「暑い、暑い」って言っていた気がするのに、すっかり秋になりましたね~。秋といえば、さんま。ここ数年は不漁で値段も上がってますが、季節を感じる魚として食べないわけにはいきません。そして、春巻き好きとしては、やっぱりさんまも巻いちゃいます(笑)。春のさわら夏のコーンに続き、またもや春巻きで恐縮ですが……

さんまといえば、今でこそ普通に新鮮な生のものを買っていろんなメニューにして楽しんでますが、じつは僕が子どもの頃、実家ではさんまといえば開き(干もの)でした。昔は今ほど流通技術が発達してなかったせいか、僕が住んでいた大阪では、生のさんまをほぼ見かけなかった気がします。干ものは干ものでおいしくて好きだったんですが、アニメやドラマでさんまを七輪で焼いているシーンが出てくるたびに、「生のさんまってどんな味なんだろう。食べてみたい……」と思いながら見ていました。

そんな僕も大学生になって東京で一人暮らしを始め、ようやく生のさんまを口にできるように。ただ、当時住んでいた安アパートには魚焼きグリルなどあるわけもなく、必然的に塩焼き以外の食べ方を模索するようになります。『オレンジページ』も「秋の和食特集」みたいな号が出ると必ずチェックし、さんまのレシピを探してはせっせと作ってましたね~。オレンジページの入社試験の面接の時、「オレンジページに載っている料理を作ったこと、ある?」と聞かれ、「さんまのかば焼き丼を何度も作ってます!」と即答したのを今でも覚えてます。そのおかげか(たぶん違う)、無事に入社し、今に至っております。

さて、話を春巻きに戻して……。いつ頃から作り始めたのか記憶が定かではないのですが、僕、人が家に集まるときに春巻きを作って出すことが多く、これもその中のひとつだったと思います。最初は青じその葉といっしょに巻いてたんですが、あるとき、青じその葉を買い忘れ、たまたま家にあった焼きのりを巻いてみたら、これが大正解! 口に入れたときに、ふわっとのりの香りが鼻に抜けて、おいしいんです。以来、さんまの春巻きには焼きのり、が定着しています。合わせる野菜は今回は三つ葉ですが、ねぎだったり、豆苗だったり、せりだったりと、あれこれ替えて楽しんでます。ビールに日本酒、白ワインと、どんなお酒にも合うのもこの春巻きのいいところなんですが、おかげで、ついつい飲みすぎちゃうんですよね……(笑)。

 
  • さんまののり風味春巻き 下ごしらえ

    さんまは、しょうがじょうゆをからめておきます。これでしっかり味がつくので、何もつけずにそのまま食べてもおいしいんです。さんまの塩焼きと同じように、すだちをキュッと絞って食べると、さっぱりとしてこれまたイケます。特に日本酒と合わせるときは、この食べ方がおすすめ!

  • さんまののり風味春巻き

    こちらは三つ葉の代わりにねぎを巻いたバージョン。春巻き6本分でねぎの白い部分1本分くらいですね。縦半分に切ってから斜め薄切りにして、今回と同じ分量のごま油と塩をからめます。ちなみにこのときは、さんまの分量がちょっと少なめだったので、ねぎのほうが存在感出してますね(笑)

オレぺの中の人のうちごはんレシピ

『さんまののり風味春巻き』

さんまののり風味春巻き

材料(6本分)

  • さんま(三枚におろしたもの) 3尾分
  • 三つ葉 2束(約60g)
  • 焼きのり(全形) 1と1/2枚
  • 春巻きの皮 6枚
  • 【さんまの下味】
  • ・しょうがのすりおろし 大1かけ分
  • ・しょうゆ 大さじ1
  • 【三つ葉の下味】
  • ・ごま油 小さじ2
  • ・塩 ほんの少し
  • 【のり】
  • ・小麦粉、水 各小さじ1
  • サラダ油
  • ⇒さんまは三枚おろしになっているものを買うか、お店でおろしてもらうとラク。写真ではすだちが写ってますが、これはお好みで、なくてもOK!

作り方

  1. さんまはできれば小骨を抜き、長さを半分に切る。ボールにさんまの下味の材料を混ぜ、さんまを加えて、さっとからめる。三つ葉は長さ4cmくらいに切って別のボールに入れ、三つ葉の下味の材料をからめる。焼きのりは4等分の正方形に切る。のりの材料を混ぜ合わせる。⇒さんまってけっこう小骨があるので、できれば抜いたほうが食べやすいですが、時間がなければ抜かなくても大丈夫です。ちなみに焼きのりは「切る」と書きましたが、キッチンばさみなどを使わなくても、4つに折りたためば手できれいに切れます。
  2. さんまののり風味春巻き 巻き方春巻きの皮1枚を角を手前にして置き、真ん中より少し手前に、焼きのり1切れを角を手前にして重ねる。焼きの上に、さんま2切れ、三つ葉の1/6量をのせ、皮の向こう側の角にのりを薄く塗る。手前からひと巻きし、皮の左右を内側に折り込んで最後までぴっちりと巻く。残りも同様にして計6本作る。
  3. フライパンにサラダ油を高さ3cmくらいまで入れ、中温(170~180℃)に熱する。春巻きを入れ、ときどき返しながら、皮が色づいてパリッとするまで揚げ、油をきる。
福島耕一
Editor No.04 福島耕一(通称・フック)
大阪府高石市出身。1992年オレンジページ入社。子どもの頃から料理好き。大学時代の一人暮らしで『オレンジページ』に出会い、出版志望ではなかったのに、料理に関わる仕事がしたいとの思いから入社。週末は人が家に集まり、料理をふるまうことも多い。独身。

福島のうちごはんレシピ、
こちらにもあります。

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