入社25年(つまり四半世紀)以上のベテラン料理編集者4人が「うちごはん」について気ままに、赤裸々に語るリレー連載。個人的好み全開のオリジナルレシピのおまけつき。
独身暮らしのいいところは、毎日家でお酒を飲んでいても、どれだけ飲んでも「もうやめなさい!」と止める人がいないこと(笑)。なもんで、ついつい飲みすぎちゃうんですよね。とはいえ、たまには「さすがに胃がやられてるな・・・・・・」と感じる日もあるわけで、そんな日によく作るのが、この大根と鶏だんごのスープです。
じつはこれ、学生時代に北京で食べて以来、自分でも作り続けてる一品。当時、毎年夏休みになると一カ月くらい中国に旅行に行ってたんですが、お金もないので、日本~中国の往復は船で二泊三日、中国内の移動は列車のいちばん安い席(「無座」という席なしのことも多々)、宿は安ホテルのドミトリーに連泊し、食事は宿の近くの「ザ・めし屋」的な店に通うという旅スタイル。そんなある日、北京滞在中におなかをこわし、数日間寝込んだことがあったんです。食事も受けつけない状態からなんとか回復し、いつものお店へ。店員のお姉さんに事情を話したところ、「脂はだめね」と言って作ってくれたのが、このスープでした。
食べてみると、シンプルながら、とにかくやさしい味! 恐らく味つけは塩だけなんだけど、大根と鶏だんごから出るうまみがすごいんです。だしいらずでも大根からこんなにうまみが出るんだということを、その時に初めて知りました。ちなみに中国では、大根と肉、春雨のスープはとってもメジャーな料理。たいていは骨つきの鶏もも肉や手羽元、豚のスペアリブで作るんですが、恐らくお姉さん、なるべく胃に負担をかけないように柔らかい鶏だんごにしてくれたんでしょうね。これを作るたびに、あのお店を思い出しますが、きっともう、ないんだろうな・・・・・・(涙)。
鶏だんごはきれいに丸くしなくても大丈夫。スプーン2本で適当にどんどん落とし入れていきます。このいびつな形こそ「町の食堂」感があって、いいんです。
もう一つの中国の思い出の味といえば、おなじみのトマトと卵の炒めもの。町のどの店にも、列車内販売の駅弁にもあるド定番メニューで、しょっちゅう食べてました(安いし)。甘いタイプと塩味タイプがあるんだけど、僕は断然塩味派。
オレぺのレシピを世に送り出しつづけているベテラン料理編集者4人が、これまで出会ったレシピの中から好きなもの、忘れられないものを自ら作って、撮って、語ります。
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