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どうする?どうなる?老後の4K

母のように自分も認知症になったら……と不安です。【安藤優子さんが回答/老後の4K】

2023.03.24

超高齢社会を迎え、「人生100年時代」といわれる現代。
だからこそ、考えだしたら不安でたまらない、家族や自分の老後の生活。
各分野のスペシャリストが、そんなあなたの不安にそっと寄り添います。

今回のお悩み/健康

将来、認知症になったらどうしようと不安です。

母親が70代後半から認知症を発症。家族で介護していますが、母の妄想や徘徊などを目の当たりにするたびに、「私も認知症になったらどうしよう」と考えてしまいます。子どもや家族に迷惑をかけてしまうのはもちろん、自分が自分でなくなってしまう恐怖とでもいうのでしょうか。認知症になったときに、果たして自分で気づくことができるのか……。老後のためにいろいろ準備をしても、認知症になってしまったら、その決断すらできなくなるのかなと思うと余計に不安になります。
(53歳・女性)

安藤優子さんの回答

自分でできるいちばんの防衛策が、「運動」。運動することで、脳もいっしょに鍛えられます!

ふきだし安藤優子さん
お悩み回答者

安藤優子さん

私も認知症になったらどうしようと思うこともありますが、正直、こればっかりはどうなるかだれにもわかりませんよね。たとえば、判断能力が不充分になった場合に備えて、お金のこと、医療・介護のことなど、ご自身の希望を書面に残しておく、という方法もあります。でも、どれだけ準備したとしても、完全に不安を取り除くことはできないと思います。

私の場合、なったらなったでしかたがないと開き直っていますが、唯一老後のために行っている防衛策といえるのが、「運動」です。適度な運動は、脳神経の機能を改善し、認知症予防に役立つことが科学的に証明されています。つまり、脳も筋肉と同じように、いくつになっても運動によって鍛えられるということ。運動の効果というのは、「足し算」で考えることができますから、一日10分でも、1週間でトータル70分運動したことになります。まずは軽いウォーキングなど、無理のない範囲で運動を始められてはいかがでしょうか?

お母さまの介護をされているということですが、私も父の闘病中、介護と生放送の仕事が重なって、精神的にかなり追い詰められていた時期がありました。そんなときも、トレーニング中だけは集中でき、終わると〈風が抜けたように〉心が軽くなったんです。つらいときほど運動することで助けられ、乗り越えられたことがいっぱいあります。ご自身のセルフケアとしても、ぜひ体を動かしてみることをおすすめします!

安藤優子さん
キャスター/ジャーナリスト。1958 年生まれ。上智大学外国語学部卒業。「ニュースJAPAN」「FNNスーパーニュース」「直撃LIVE グッディ!」(いずれもフジテレビ系列)のメインキャスターを歴任。社会学者として挑んだ近著は、『自民党の女性認識―「イエ中心主義」の政治指向』(明石書店)。
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(『オレンジページ』2023年2月17日号より)

取材・文/太田順子 イラスト/松元まり子

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