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78歳・料理ができない1人暮らしの父。 栄養不足が心配です【安藤優子さんが回答】

2025.02.20

超高齢社会を迎え、「人生100年時代」といわれる現代。
だからこそ、考えだしたら不安でたまらない、家族や自分の老後の生活。
各分野のスペシャリストが、そんなあなたの不安にそっと寄り添います。

今回のお悩み/介護

料理ができない一人暮らしの父。
栄養不足が心配です。

母の死後、実家で一人暮らしをしている78歳の父。料理をほとんどしてこなかった世代もあってか、ふだんの食事は、スーパーのお総菜を買ってきたり、おつまみとビール、パンやお茶漬けなど簡単なものですましている様子。私から見たら、かなり栄養がかたよっていて心配になります。仕事が休みのときに、私が作ったものを届けても、食が細くなっているのか、あまり食べてくれません。高血圧の薬をのんでいますが、今のところそれ以外はとくに体に問題はありません。
(55歳・女性)

安藤優子さんの回答

大好きな「おつまみ」を作ることをすすめてみては? 料理の楽しみに目覚めると、食欲や気力も増してくるはず。

ふきだし
安藤優子さん
お悩み回答者

安藤優子さん

加齢に伴う食欲低下はだれにでも起こりうることですが、お父さまの場合、食に関心がないわけではなく、おつまみとビールで晩酌を楽しんでいる様子。それならば、まずは「おつまみ」を自分で作ることをすすめてみてはどうでしょう? 「おいしいビールを飲むための、絶品おつまみを作ってみたら?」と。

料理って、すごくクリエイティブな作業ですから、やったことがない人ほど新鮮な発見があってハマることが多いんです。たとえば、好きなおつまみの作り方を教えてあげるとか、簡単おつまみのレシピ本をプレゼントするとか、料理の楽しさを知るきっかけをつくってあげるといいと思います。

そして、作ったおつまみはスマホで写真を撮って、娘さんに送ってもらうようにしてください。娘にほめてもらうとがぜん、やる気になるはず。「今日は何作ったの?」と、親子の会話もはずみますよね。もし、もう一段階先に進むとしたら、娘さんの手を借りてインスタグラムなどのSNSでおつまみの写真をアップしても。「78歳、初めてのおつまみ日記」、人気が出そうです!

自分で料理をすると、音や香りで食欲が刺激されますし、栄養バランスにも気をつかうようになるもの。何より毎日の生活に張りが出て、気力もわいてくるのではないでしょうか。娘さんやフォロワーさんとのコミュニケーションも、一人暮らしのさみしさをやわらげてくれると思います。

※ 加齢に伴う食欲低下

加齢による消化機能の衰えや活動量の低下、かむ力や飲み込む力(嚥下機能)の衰え、味や香りを感じにくくなることなどが、食欲低下の原因として考えられる。充分な栄養やエネルギーが得られない場合は、低栄養状態になる危険性も。


安藤優子さん
キャスター・ジャーナリスト
1958 年生まれ。上智大学外国語学部比較文化学科(現・国際教養学部)卒業。同大学院にてグローバル社会学博士号取得。数々の報道番組でメインキャスターを歴任。現在はメディア出演や講演活動のほか、椙山女学園大学の客員教授を務める。

取材・文/太田順子 イラスト/松元まり子

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