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どうする?どうなる?老後の4K

認知症の母親が繰り返す「妄想話」。うんざりしてしまいます。【秀島史香さんが回答/老後の4K】

2024.05.18

超高齢社会を迎え、「人生100年時代」といわれる現代。
だからこそ、考えだしたら不安でたまらない、家族や自分の老後の生活。
各分野のスペシャリストが、そんなあなたの不安にそっと寄り添います。

今回のお悩み/介護

認知症の母親の「妄想話」に、どう対処すればいい?

同居する認知症の母の介護をしています。半年くらい前から、「冷蔵庫の中の料理を食べられた」「看護師が私の悪口を言っている」「庭に知らない男の人が立っている」など、妄想による作り話をよくするようになりました。「隣の〇〇さんが泥棒に入ろうとしている」など、具体的な名前を出してくることもあり、かなり困っています。そうした話が認知症によるものだとはわかっていますが、何度も繰り返すのでいいかげんうんざり……。否定も肯定もできず、困っています。
(54歳・女性)

秀島史香さんの回答

経験豊富な専門家など、相談できる相手をできるだけ早く見つけましょう。

ふきだし
お悩み回答者

秀島史香さん

私はまだ介護の経験はないのですが、まわりでこういった話をよく聞くようになりましたね。つい先日も介護中の友人と話したのですが、プロの力を借りることは、本当に大事だと言っていました。すべて家族だけで対処しようとすると、立ち行かなくなってしまうと。このかたの場合も、かかりつけ医やケアマネジャーさんをはじめ、地域の相談機関※1など、専門家にアドバイスを求めてみてはいかがでしょうか。経験もノウハウも豊富に持つプロであれば、的確なアドバイスをもらうことができると思います。

妄想話は認知症の症状だと頭では理解していても、イライラするのは当然のこと。それが何日も続くと、介護する側は精神的に参ってしまいますよね。そんなときは、「こんなことで」と思わず、できるだけ早くプロに相談してみてください。ご自身のためにも第三者に話を聞いてもらい、心の健康を守ることはとても大切です。

あとは、介護経験者の体験談からもヒントがたくさんもらえる気がします。以前、ラジオ番組のゲストでシンガーソングライターの白井貴子さん※2に来ていただいたのですが、白井さんも約10年間お母さまの介護をされていたんですね。実際にお話を伺って、私自身とても勉強になりましたし、介護体験をつづった著書は、かなり反響があるそうです。同じ境遇の人の話を聞いたり、読んだりするだけでも、「私だけじゃないんだ」と、気持ちがやわらぐのではないでしょうか。

※1 認知症に関する相談先
全国の「地域包括支援センター」や「高齢者総合相談センター」、認知症専門の医療機関に設置された「認知症疾患医療センター」など、認知症患者とその家族を支援するための相談機関は多数存在する。また、「認知症家族の会」では、無料の電話相談も行っている。

※2 白井貴子さん
1981年にメジャーデビュー。女性ポップロックの先駆者的存在として知られる、シンガーソングライター。昨年出版された初の著書『ありがとうMama』(カラーフィールド出版)には、父と母、叔母の介護からみとり、そして自宅で執り行った葬儀まで、リアルな体験がつづられている。

秀島史香さん
DJ・ナレーター。慶應義塾大学在学中にラジオDJデビュー。「SHONAN by the Sea」(Fm yokohama)をはじめとするラジオ番組のほか、テレビ、映画、CMなどのナレーション、通訳や字幕翻訳、執筆活動と幅広く活躍。最新刊は『なぜか聴きたくなる人の話し方』(朝日新聞出版)。

取材・文/太田順子 イラスト/松元まり子

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