こんにちは、料理家・発酵マイスターの榎本美沙です。この連載では、同じ食材を取り分けて作る、息子の離乳食と夫婦の大人ごはんと、初めての育児にドタバタしている(笑)、榎本家の様子をお伝えしています。9ヵ月を迎えた息子は……、とにかくよく動きます!ハイハイはまだですが、前に進むのがとてもうまくなり、一瞬でも目を離すとスマホの充電コードめがけて突進しているので、ほうっておけません。ベビーサークルのようなものを買いましたが、一瞬で脱出するすべを身につけたので、もう意味がなくなりました……(笑)。 そして、先月は初節句だったので〈発酵あんこ〉をたっぷりはさんだかしわ餅を作りましたよ!息子はまだ食べられないので、大人がおいしくいただきました。ちなみに〈発酵あんこ〉とは、お砂糖を使わず、米麹と小豆だけで作ったやさしい甘みのあんこ。YouTubeでも紹介しているので、もしよろしければぜひ! 今月の親子食材「ブロッコリー&卵」 さて、6月の親子食材はブロッコリーと卵です。ブロッコリーは栄養価も高いので離乳食でもよく使います。子どもは柔らかいつぼみしか食べられないので、大人用といっしょに蒸すのが便利!前回の青菜と同じように、離乳食は長めに火を通すので、ゆでると栄養が流出しやすいのがネック。なのでアクがある野菜以外は蒸して作ることが多いです。わが家はフライパンに蒸し網をセットして手軽に蒸しています!また、アレルギーの原因になりやすい卵は、離乳食では気を付けて進める食材。息子にはまだ卵黄のみをあげているので、卵白は大人ごはんに使います。 【ブロッコリーの卵サラダ】 ブロッコリーと卵のサラダといえばマヨネーズが定番ですが、ヨーグルトとオリーブオイルで作るのがわが家流。少しのおしょうゆでこくが出ておいしくなるんです! ふだんのおかずにもおすすめなので、作り方もご紹介。まずは、子ども用のブロッコリーと合わせて蒸しはじめ、2〜3分したら大人用に半分ほど取り出します。このとき、茎はすべて大人用に。ゆで卵は8分ほどゆでたもの2個と、子ども用で余ったゆで卵白を合わせて使います。ボールにゆで卵を入れてざっくりとスプーンで切ったら、ブロッコリー、プレーンヨーグルト大さじ3、オリーブオイル小さじ1、しょうゆ小さじ1、塩ひとつまみを加えてあえ、仕上げにこしょうをふればでき上がりです!調味料の分量は、ブロッコリーの量によって調整してくださいね。 【卵がゆ(卵黄のみ) ブロッコリーのせ】【さつまいもヨーグルト ちょこっときな粉がけ】 9カ月を迎えた息子用では、ブロッコリーは5〜6分蒸して、つぼみのみ刻みます。その日に食べるもの以外は冷凍ストックへ。蒸し汁も捨てずに、ブロッコリーにかけておいたり、野菜だしとして冷凍したり、無駄なく使いますよ!卵は20分ほどしっかりゆでて、卵黄のみを取り出してつぶします。パサつくのでおかゆと混ぜるのが◎! 水分がたりなそうなときは、野菜だしや麦茶などで少しのばすこともあります。今回も、おかゆのとろみで卵黄が食べやすくなり、よく食べてくれました!卵黄は今のところ大丈夫そうなので、そろそろ卵白も始めていこうと思います。本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!次回は7月8日(土)更新の予定です。また次回も楽しみにしていただけたらと思います。榎本美沙料理家・発酵マイスター。発酵食品、旬の野菜を使ったシンプルなレシピが好評で、テレビ、雑誌や書籍へのレシピ提供、イベント出演などを行う。 YouTubeチャンネル「榎本美沙の季節料理」、 Instagram(@misa_enomoto)、 夫婦でつくるレシピサイト「ふたりごはん」も人気。最新刊『ちょこっとから楽しむ はじめての梅仕事』(山と溪谷社)が好評発売中。その他の著書に『今すぐ始められる、毎日続けられる。ゆる発酵』(小社)、『からだが整う〝ひと晩発酵みそ〟』(主婦と生活社)など。 最新刊『発酵あんことおやつ』(主婦と生活社)が好評発売中!